結婚式・披露宴の準備/結婚式の基礎知識

シンプルとシッソ(質素)のボーダーライン(3ページ目)

無駄のない、自分たちらしい結婚式として「シンプルな結婚式」を目指す人が増えています。しかし、やり方を間違うと「質素」に見えてしまうのが難しいところ。「シンプル」実現のためのポイントを押えましょう。

清水 恩

執筆者:清水 恩

結婚ガイド

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衣裳

dress
シンプルなものほど素材の良し悪しがわかりやすいのがコワいところ
ウェディングドレスもファッションの一環ですから、これがトレンド!というデザインが必ず登場します。とってもデコラティブな時期もあれば、シンプルな時期も。最近は花嫁さんが大人世代になったせいか、シンプルなデザインのバリエーションが増えたように思います。

しかし、シンプルとはつまり飾り気がないということ。ごてごてと飾りがない分、素材の質が目立つということなんです。せっかくのドレスを「シンプル」に決めたつもりなのに、「質素」に見えては残念ですよね。写真の場合はそれほど質の違いは分からないのですが、挙式・披露宴ではゲストの目の前を通る時に、その質が歴然とします。特に照明がバッチリ当たるような会場の場合は注意が必要。明かりに照らされた時の衣裳の艶や陰影で、分かる人には分かってしまう……。

ウェディングドレスといえばシルク、そしてシルク素材のドレスはおおむね高い……ただし、プロに言わせると、シルクだったら何でもいいと言うものではないそうです。安いシルクは扱いにくく見た目もそれなりなので、デザインによっては上質なポリエステルの方が、ドレスのデザインをしっかりと表現でき、より美しく見えるのだそう。

和装の場合には、この素材の持ち味がより大きな差に。最近流行りの黒の花嫁衣裳。黒は素材の質が最も分かりやすい色なんです。また、素材がいいと、わざわざ厚みや重みをつけなくてもよいものに見えるので、着物自体が軽い。着たときの重みがまったく違うはずです。この重さって、当日の素敵な立ち居振る舞いや笑顔に影響すると思いませんか?

ドレスにしろ和装にしろ、シンプルなものほど、そのデザインに合った素材かどうかが重要になるということ。女性にとっては気合の入る衣裳選び、「質素」に見えないように質をしっかりチェックして。


いかがでしたか? せっかくの一生に一度の結婚式、本物志向なアイテム選びで、上級の「シンプル」なウェディングを目指しましょう!

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