フランス料理
フルコースのフォーマル感がウェディングという晴れの一日を盛り上げる |
ご年配のゲストにとってフォーク・ナイフでは食べにくい、という印象が強かった時期もありましたが、最近ではあまり抵抗がなくなってきています。味付けも、あっさり目が多くなり、日本の食材やその土地の名産を入れた一皿が盛り込まれるようになったりして、よりご年配者にも喜ばれる料理になりつつあります。
例えば、アレルギーで甲殻類がダメという方の場合、テリーヌやソース等、素材が見た目で分からなくなってしまうと、料理に詳しくない方の場合はメニューを読んでも判別がつかない可能性も。好き嫌いも含めて、食べられないものを返信はがき等で確認をしておければ、より安心ですね。
また、世界三大珍味(フォアグラ、トリュフ、キャビア)等を含んだメニューが、より高級なラインとして挙げられている場合が多いですが、「珍味」というだけに苦手なゲストもいます。高級さが全ての人に喜ばれるわけではないので、ご注意を。
イタリア料理
イタリア料理は、素材の持ち味を生かした料理が多く、年代問わず食べやすさがあります。パスタが盛り込まれるのも特徴です。今や家庭でも一般的に食べられるようになったパスタには、ご年配の方でも親しみを感じるでしょう。また、全体にボリューム感があるので、食事の量もポイントとなる若い男性ゲストには、より喜ばれる料理と言うことができます。
「マンマ(お母さん)の味」と言われる、地域性が色濃く残ったイタリア料理は、フランス料理と比較するとカジュアルな印象を抱く人がいることも確かです。逆に、堅苦しくない雰囲気を求めるなら、そのカジュアル感がぴったりと言えます。
日本料理
お箸の国の人だから……気兼ねなく食べられることがもてなしにつながる |
日本料理の魅力の1つが、旬の素材や四季を感じる美しい飾り付け。和のテイストを盛り込んだウェディングなら、その盛り上げに料理も一役買ってくれるはずです。また、婚礼の場での料理には、好んで紅白の組み合わせやおめでたい語呂の名前を持つ素材などが使われます。「めでたい」にちなむ鯛などはその代表ですね。縁起を担ぐゲストには、嬉しい演出の1つになるでしょう。
お箸が使える、あっさりした味付けは年配向き。ただし、通常はお魚中心のメニュー構成ですから、若いゲストには物足りなさがあるでしょう。それを考慮して、お肉も取り入れたメニューが大分一般的になっています。
中国料理
もともとはたっぷりと用意された料理を、大きな皿から取り分けて食べるスタイルの中国料理ですが、最近は「ヌーベル・シノワ」と呼ばれる、よりスタイリッシュでフォーマルな印象の、フルコーススタイルの中国料理が増えています。お箸が使えることで、年代を問わず気兼ねなく召し上がっていただけます。また、中国料理を選ぶ新郎新婦の割合は少ないので、披露宴の出席経験が多いゲストにも新鮮な印象を与えられるでしょう。一方で、フランス料理と同様、高級とされる珍味を盛り込んだメニューも多いですが、人によって好き嫌いもあるので注意が必要です。
折衷料理
前菜は日本料理、スープが中国料理で、肉料理がフランス料理というように、和洋中それぞれのジャンルの「いいとこ取り」をしたコースが折衷料理と呼ばれます。そもそも、お箸を使えるように考えられたこのジャンル。メニューの内容も、味付けや素材を、年齢、性別を問わず喜ばれるように考えられているので、食べやすさがあります。そのため、意外とあっさり目の内容であることが多いので、組み合わせをしっかり見極めて。
結婚式の料理は、ホテルや専門式場では複数のジャンルを扱っているので、打ち合わせの中で料理ジャンルとコースの種類を決めます。一方、レストラン、ゲストハウスでは単独のジャンルを扱っていますので、会場を決める際に、一緒に料理ジャンルを決定することになりますから、会場見学の際に、料理もしっかりチェックしましょうね。
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