2人でコンセプトやテーマの題材を出し合ってお互いが納得するものに |
「プリンセスみたいなドレスが着たい」「2人らしいものにしたい」「ゲストを驚かせたい」……。イメージをしっかりと持っている人もいれば、こんな感じかなあ?という大まかなイメージの人もいるでしょう。いずれにしても、自分達が抱いているイメージを大切にしたいですよね。
挙式・披露宴を二人の「作品」だと考えてみましょう。この「作品」を創るために、会場をはじめ、衣裳や料理などのたくさんのアイテムを組み合わせていくことになります。コンセプトやテーマは言わば作品の「骨組み」。迷った時、意見が食い違った時に、物事を決めるための目安になってくれるのです。
コンセプトやテーマを決めるには、題材を探すところから始めます。ここでは2つの方法を紹介していきます。
2人の好きなものや日常を題材に
まずご紹介するのは、好きなものや日常の中から題材を見つける方法です。これは言い換えれば「いつもの2人らしさがゲストに伝わるかどうか」ということ。身近なものを題材にすることで、自分達もゲストも自然体の、親しみやすい雰囲気になります。2人とも同じ色が好きとか、互いにイメージが似ているというような場合は、これらの共通点をそのままテーマにしてしまいましょう。2人が好きなオレンジをテーマカラーにするとか、2人の普段のファッションのイメージがシンプルなら、「シンプル」をコンセプトにするといいでしょう。
趣味や特技を持っている場合は、それを題材にすることもできます。2人とも楽器の演奏を趣味としているなら「音楽」をコンセプトに。ペーパーアイテムやギフトに音符や楽器のモチーフのついたものを使ったり、生演奏を盛り込む、BGMにこだわるなどの演出も考えられますね。
また、日本には豊かな四季があり、各月には誰もが知っている「年中行事」がありますね。挙式・披露宴を行う季節や月にちなんだものは、わかりやすい題材になるでしょう。8月なら「ひまわり」をテーマに、ひまわりの花や黄色を使ったコーディネートに、12月なら「クリスマス」をテーマに、赤や緑の組み合わせやクリスマス風のモチーフを使ったコーディネートに、という具合です。
2人の理想や憧れ、思い出を題材に
女性にとってウェディングは「憧れ」であり、小さい頃から夢見ていたイメージがあるはず。次にご紹介するのは、いつもの自分とはちょっと違う、特別なイメージを題材にコンセプトやテーマを決める方法です。つまり「特別な日の特別な2人を演出する」ということ。日常と全く違う雰囲気は、ゲストの期待感を誘うはずです。映画のワンシーンや、外国のウェディングのような雰囲気を題材にするのはどうでしょう。憧れの女優になりきって考えてみるのも楽しいもの。例えば、憧れのオードリー・ヘップバーンが演じた『ローマの休日』のアン王女のような清楚なドレスで、王宮の晩餐会のような雰囲気を作ることもできるでしょう。
思い出の地を題材にすることもできます。海外挙式を行った2人なら、挙式した場所も題材になりますね。「ハワイ」を感じさせる、トロピカルな花を入れた装花や、ハワイアンソングのBGMなど、その場所の雰囲気を感じさせるような内容にするというわけです。
会場が既に決まっている場合は、その会場のイメージをそのまま利用するのも一つの方法。スタイリッシュな会場なら、それをコンセプトにしてしまうというわけです。2人が気に入って選んだ会場ですから、必ず「いつもの」「特別な」どちらかの要素が含まれているはずですよ。
次のページではコンセプトやテーマを決める時期を探ります。