30歳代、結婚式をするに至った心の変化は?
やるなら豪華な結婚式!
親に頼まれるとイヤとは言えない!?
30代といえばもう十分に分別が付く年頃。そして、親の老いも徐々に目立ってくる頃です。今まで苦労をかけてきた親に「結婚式ぐらいしなさいよ」「花嫁姿を見せてちょうだい」などと言われると、初めは結婚式なんて絶対にしないといっていた人も、親孝行のために結婚式をしてもいいかも…と、意識が変わってくるようです。
どうせ結婚式をやるならとことんやるぞ!
そんなわけで結婚式を行うことを決めるわけですが、初めはしたくなかったわけだから、地味にさっと行う人が多いのかと思いますよね? ところがどっこい。意外に華やかで、趣向を凝らした結婚式を行う人が多いのです。それを見ると、「あれほど結婚式はしたくないって言ってたのに、なんだかね~」と、裏で悪態のひとつもつきたくなるというものですが、まあそう言わずに、その裏側の心理を探ってみることにしましょう。最近は結婚年齢が上がったとはいえ、30代ともなれば友人の中には既に結婚式を挙げた人が何人かはいます。そうすると、やはりライバル心というか、「同じような結婚式はしたくない」という気持ちがムクムクと頭をもたげてきます。また、いろいろな経験も積み、ものを見る目も肥えてきますから、やると決まったからにはおざなりなことはできないと考えるのです。さらに、趣味嗜好もはっきりとしていますから、結婚式にもそれを貫きたいと思うのは、当然のことといえるでしょう。
また、いまの30代というのは、男女雇用機会均等法が施行されて10年ぐらいの間に社会に出ててます。そのため、男性と同じように仕事ができる女性がエライという価値観が意識の下に沈殿しており、ゆえに仕事に対して非常にモチベーションが高い世代ということができます。何事に対しても前向きにぶつかり、頑張る傾向にありますから、それが結婚式に対しても向けられてしまうのです。つまり、その結果、「どうせ結婚式をやるのだったら、悔いの残らない最高の結婚式にしたい!」ということになるのですね。
かくして、新郎新婦のこだわりが貫かれた結婚式ができあがります。さらに、30代で経済的にも比較的余裕があることが、華やかで個性的な結婚式の下支えをしているともいえるでしょう。
誰も結婚式を挙げたことのない場所で!
とことん結婚式にこだわる「やるなら婚」
「やるなら婚」でも、まだ早い段階(=仲間内にそれほど結婚式を挙げた人が多くない)の場合は、いわゆる新御三家(ウェスティン東京、フォーシーズンズホテル椿山荘東京、パークハイアット東京)かグランドハイアット東京のうちどれかを選ぶケースが多いようです。
ですが、仲間内の誰かがこのテのホテルで結婚式を挙げたとなると、もうそこではできませんから、ちょっと困ったことになります。同じような格式があり、目先の変わった場所はないかということで、いきなりハワイまで飛んでいってしまうケースも。ハワイウエディングなんてずいぶんありきたりじゃないの、と思われるかもしれませんが、欧米セレブも御用達というカハラ・マンダリン・オリエンタルを選んでしまうあたりが「やるなら婚」といえるでしょう。
誰も結婚式を挙げたことのない会場じゃなくちゃイヤ
細部へのこだわりがすごい!
「やるなら婚」のもうひとつの特徴は、細部にまで自分たちの嗜好や美意識を貫くという点。だから、年配のご親戚たちにとっては、普通の結婚式と変わらない、あるいは普通の結婚式よりも質素、と映っている可能性も大です。あれもこれもと演出を詰め込むようなことはしないし、お色直しもなし。テーブル装花はなんだか地味な色合いだし、引出物も小さな袋がひとつだけ…。一見お金がかかっていなさそうですが、実はかなりのこだわりと費用がかけられていたりするのです。たとえば、結婚式のすべてのBGMをジャズやクラシックの生演奏で。ウエディングドレスはデザイナーの1点ものをオーダー。シックなテイストが得意な腕のいいフラワーアーティストに装花のアレンジを頼み、引出物はブランドのクリスタルグラス。引菓子には有名ショコラティエのチョコレートを…、なんてことも平気でやってくれちゃうのが「やるなら婚」なのです。
20代のまだ若いうちなら乗せられて結婚式を挙げるのもいいでしょうが、30代ともなるとやはりそこに自分なりのセンスやポリシーを盛り込みたいもの。それが「やるなら婚」に結びついているといえるのではないでしょうか。
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