夫婦ともに初婚の割合は年々減少
再婚者が増え、初婚の割合は減少
結婚の形が変わってきている、というのはずいぶん前から言われていること。中でも再婚する人が増えたことは、大きな特徴の一つといえるでしょう。
厚生労働省の調査(平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況)によれば、結婚したカップル(初婚・再婚あわせて)のうち、夫婦とも初婚だったのは、昭和50年で87.3%、平成2年で81.7%、平成27年で73.2%と、年を経るごとに減少しています。これは、再婚カップルの占める割合が多くなったということですね。
一方はやりたい、もう一方はやりたくないという場合
バツイチの結婚式はふたりの間での意見調整が必要
なかでも目立つのは、一方は結婚式がしたいのだが、もう一方は結婚式がしたくないという、意見の不一致で悩むケースです。
再婚者の心理としては、「2回目だから派手なことはしたくない」という意識が強くあるよう。ですが、女性の場合は「結婚のセレモニーはしたい」「ウエディングドレスを着た私を彼に見てもらいたい」「1回目の結婚式には不満が残っているので、2回目の結婚式でリベンジしたい」といった理由で、再婚でも結婚式を挙げることに抵抗がない人が多いように感じます。
ですから、「一方は結婚式をしたいが、もう一方は結婚式をしたくない」というケースの場合は、男性が再婚のケースが多いように感じます。
この場合、どちらかが折れるしか解決策はないのですが、お互いがそれぞれ妥協して、歩み寄ることが大切なのではないでしょうか。
たとえば、派手なことをしたくないのであれば、親戚やごく親しい友人たちを招いての少人数ウエディングにするとか、親戚を招いてのお披露目お食事会にとどめるとか、海外で2人だけもしくは両親だけで挙式のみを行なうなどの方法があります。
初婚である新婦の地元で、挙式とお披露目会をした例も
次に紹介するのは、私の知り合い(男性が再婚、女性が初婚)の例。彼はあまり派手なことはしたくなく、また結婚式を挙げるとご祝儀などの負担を招待客に強いることにもなるので、結婚式には乗り気ではありませんでした。けれども、彼女は初婚のため、両親に花嫁姿を見せてあげたいし、親戚にもお披露目したいという希望を持っていました。彼女は東京で働いていましたが、出身は地方。そこで、彼女の地元でお披露目会をすることに。出席したのは、新郎新婦とそれぞれの両親、それに彼女の親戚のみ。お披露目会の前に地元の神社で挙式をしたそう。お互いの希望をできるだけ叶える方向で考えていったら、そのような形になったと話してくれました。
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