欠点を気にしていたらキリがない
そしてもうひとつドレス選びの時に気になるのが自分の体型。お腹がでている、二の腕が太いetc.……、悩みは尽きませんよね。
「私のドレスショップを訪れる人もみなさん開口一番自分の体型の欠点から話し始めるの。でも、それって本当にばかげたことだと思うんですよ。たとえば、二の腕が太いといったって、じゃあ、太いのは二の腕だけなの?ってことになるでしょ。欠点をあげつらっていたらキリがないんです。欠点があるのがあなたで、彼はそんなあなたを好きになってくれたんだから、それでいいんですよ」と、なんとも泣けてくるような青木さんのお言葉。
「体型別ドレスの選び方」なんていう記事が雑誌によく載っているけれど、青木さんによればあれもまったくナンセンスだとか。「要するにバランスなんですよ、ドレスは。二の腕が太いから腕を隠す袖付きのものを、なんて単純なものではない。ほっそり見えるかどうかは、その人の全体のバランスを見なくてはわからないものなんです」(青木さん)。
「とはいえ、細く見せたいという希望があるのなら、それなりの努力はしないとダメ。ドレスだけで細く見せようなんて考えが甘い!」(青木さん)と耳の痛いことも。無理なダイエットは必要ないけれど、スタイルを整えるエクソサイズなどには励みたいもの。
結婚式の主役はあくまでも花嫁であってウエディングドレスではありません。自分はこういう体型だから、こんな歳だから、こんなデザインのドレスしか着られないという思い込みは百害あって一利なし! 好きなドレスをいかに美しく着るか、ドレスを自分に合わせることが重要なのです。
30代ともなれば、人生経験もそれなりに積んできて、内面からも美しさがにじみ出てくるはず。日常ではさまざまな洋服を颯爽と着こなしている人が多いことと思います。それならば、ウエディングドレスだって同じこと。自分が好きなドレスを自信を持って着こなす。それこそが30代花嫁を最も美しく見せる方法だといえるでしょう。
※ドレス写真はローブ・ドゥ・マリエ セツコ アオキのもの
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