焼酎/焼酎ランキング

「本格米焼酎」ベスト5!

本格焼酎のなかでも飲みやすさで人気の米焼酎。原料や製造法にこだわった米焼酎や、じわじわ人気の個性派の伝統米焼酎などの5銘柄をランキング形式でご紹介します!

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

本格米焼酎のおすすめ銘柄5本!

本格焼酎のなかでは、すっきりと癖がなく飲みやすいことで人気の米焼酎。しかし、本格焼酎の入門編ともいえるさっぱり軽快なタイプから、伝統的な重厚タイプ、香り沸き立つ華やかなタイプまで、さまざまな味わいが存在するのも米焼酎の魅力のひとつだ。日本酒に似る風味があるため、刺身などの繊細な料理との相性も実にいい。

原料の米があればどこでも造れる米焼酎、全国の清酒メーカーが造る米焼酎にも人気アイテムがある。が、まずは、WTOにて「地理的表示」を保護されている熊本県球磨地方の球磨焼酎を中心に、おすすめを5銘柄ご紹介しよう。


5位:白岳 しろ

白岳 しろ
 

熊本県球磨地方は清流と良質の米と、いい酒が出来る条件の一つである寒暖の差に恵まれた本格米焼酎の里。世界の自由貿易を促進するWTO(世界貿易機関)のTRIPS協定(知的所有権を守る協定)にて「地理的表示」を保護されている焼酎でもある。

全国で手にすることが出来るこの「しろ」を造るのは高橋酒造。創業は明治33年。メインアイテムは、自家製培養酵母を使い、もろみを40度という低温で減圧蒸留し繊細な味わいに仕上げる「白岳」だが、「しろ」はより軽めの仕上がりにこだわった、いわゆる普及版。球磨焼酎の個性をより身近に、カジュアルに楽しむには最適の銘柄だろう。米焼酎は、癖がなくマイルドでスムーズという認識を確実に経験させてくれる米焼酎の入門編だ。

すっきりタイプとはいえ、米ならではの甘い香りと柔らかな旨味も十分に楽しめる。お湯割り、水割り、オンザロックと好みの飲み方で。料理は選ばない。

<DATA>
1800ml  2,150円(税抜)
720ml    1,100円(税抜)
300ml      467円(税抜)
200ml      393円(税抜)

高橋酒造株式会社
住所:熊本県人吉市合ノ原町498番地
電話:0966-24-5155 


4位:純米焼酎 天草

純米焼酎 天草
 

米焼酎ではなく「純米焼酎」と銘打つ。天草酒造は、明治32年創業、熊本県天草の唯一の蔵だ。竜洞山の清らかな伏流水で仕込む。明治時代の兜釜式蒸留器を復活させ伝統の技に磨きをかける。熊本産のヒノヒカリを使用し、減圧蒸留ですっきりとさせながらも、コクと柔らかい旨味が感じられる仕上がりで、後味もとても長い。全体のバランスの良さから造り手のセンスがうかがわれる。

「純米」と名乗るだけあり、ご飯や餅のような香りが心地いい。お湯割りが飽きない。同蔵には、芋焼酎もあり人気。

<DATA>
1800ml 1,762円
720ml    948円

合名会社天草酒造
住所:熊本県天草市新和町小宮地 11808
電話:0969-46-2013


3位:球磨の泉

球磨の泉
 

球磨地方の那須酒造場は、大正6年(1917年)創業。「もろ蓋」による小分けの麹造り、丁寧な常圧蒸留、カメによる仕込みと熟成、これすべて「一子相伝」による家族経営で造られたもの。もちろん、急流で知られる清流球磨川の水と良質の米と寒暖の差が、この伝統の造りの基になっている。

濃厚で独特のミネラル風味が大きな特徴。初心者が飲めば芋焼酎や泡盛というかもしれない。しかし、その緻密でなめらかな酒質と強いけれどとてもエレガントな余韻はさすが世界に誇る「球磨」の米焼酎だろう。

ストレートをそのまま舐めるように飲むのが昔ながらの飲み方。もちろん、お燗かお湯割りもいい。個人的には水と5対5で割るトゥワイスアップをおすすめしたい。脂のった魚の塩焼きと。球磨川の天然鮎なら言うことなし。41度の原酒もある。

<DATA>
1800ml  25度   2,300円
900ml  25度  1,481円
720ml  25度  1,380円

有限会社那須酒造場
住所:熊本県球磨郡多良木町久米695
電話:0966-42-2592 


→次ページで「第2位」と「第1位」を発表!

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