新築の美しさをキープしたい!掃除が苦手でもできる「住まいの綺麗」
むしろ「え、新築じゃないの?! 築10年ってウソでしょ!」くらい、言わせてみたいマイホーム
「新築」は、問答無用の新しさがそこに住まう人の心を高揚させる、魅力あふれる住まいです。そしてその魅力を長続きさせる秘訣は、ひとえに「その綺麗さをキープ」させることに尽きます。また、新築ではなくてもリフォーム直後であれば、新築と遜色ないか見分けがつかない程度に「綺麗過ぎる」もの。
新築・中古、購入・賃貸問わず、知っておきたい「新しい住まいの綺麗」をキープするハウスケアの秘訣。ここでひとつ押さえておきませんか?
住まいを傷める「暮らし方」
ほぼ同じ間取りの同じ建物が、ほぼ同時に分譲され、入居もほぼ同時……そんな建売住宅やマンションであっても、各々住んで1年も経つころには、内も外も、だいぶん見てくれが変わってくるものです。傍目には面白がれるこの差異ですが、各々の住まい手としてはしかし気になることでしょう。ここで最初に結論めいたことを言ってしまいますと、住まいの傷みを左右するのは、実は「掃除」頻度や技術より、むしろ個々の「暮らし方」、つまりその家に住まう人々の「ライフスタイル」なのです。
実際には周辺環境など詳細な条件により、絶対とは言い切れないのですが、およそ一見して「綺麗をキープしづらい」住まいには、このような共通項があります。
- 家族数が多い(2人より3人、4人、5人……)
- 窓を締め切りがち(とくに雨戸を開けない。留守がち)
- エアコンなど空調を稼動しがち
- お留守番ペットがいる(哺乳類のみならず、爬虫類、両生類、魚類含む)
- 未成年の子どもがいる(とくに学齢前の子どもが複数)
- 家族一人当たりの占有面積が小さい
- 日当たりが良すぎるか、悪すぎる
- 鍋物、揚げ物、焼肉頻度が高く、喫煙する
特に住まいの中に飛散する「水」と「油」(具体的には、水蒸気と油煙、ヤニ)には要注意です。これらは著しく住まいを劣化させる主原因です。水蒸気や油煙は、部屋の空気中に舞う繊維ホコリや土ホコリと混じり合い、住まいのそこここで発生するカビやダニの成長を促し、ひいてはシロアリやゴキブリの定着をも促してしまいます。
「暮らし方」を補完するハウスケア
折角の新築の住まいを、カビが生え、ダニがわき、ゴキブリが跋扈(ばっこ)し、ひそかにシロアリが暗躍するような住まいにしてはなりません。が、誰もそんな住まいに「したい」と欲してなどいないと思います。そもそも先に挙げた「傷みやすい」住まいの条件に合致してはいるけれど、指摘されたところで止めようも、どうしようもない項目も多々あります。現実的にできることで、可能な「暮らし方」の補完方法……ハウスケアの思想と技法がここで生きてきます。まずは、騙されたと思って以下のこと「だけ」を「毎日」行うようにしてください。新築に住まい始めた方のみならず、築浅のお住まい、また「掃除が苦手」というような方も、是非お試しください。
毎朝、毎晩、1~10分間の「換気」(可能な限り家中の窓を開ける。開かずの間を作らないことが大事。一箇所を長い時間開けることよりも、なるべくたくさんの開口部を「開ける」ことに注力すべき。意識して開けるべきは、寝室、浴室。真夏も真冬も。その際、カーテンや雨戸も開閉し、動かすこと)
【関連記事】