エスニック料理/おすすめベトナム料理店

リトルサイゴンでベトナムの名物鍋を!

日本でもじわりじわりと人気が出ているベトナムはハノイの名物鍋。この冬はぜひともこの鍋に注目したい。日本人の感覚ではちょいと驚くが、虜になるひと続出の鍋でもあるので、ぜひチェックを!

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

日本人は無類の鍋好き。空気がピンと張りつめるこの季節になると、そろそろ鍋もいいよね。そんな会話を楽しむかたも多いはず。かくいう私もそのひとり。実家では、幼少の頃から、この時期は3日に一度は鍋料理が食卓を賑わし、家族でつつくのが常だったこともあり、鍋には一家言あるワタクシ。この季節は鍋を堪能する日々である。

そのためか、各国でもアンテナを伸ばし、常に鍋料理をチェック。すると、あるわあるわ、おぉ!と興味をそそられる鍋たちが。
そこで、ここではそんな鍋料理を少しずつご紹介します。前回はタイ東北地方の「チムチュム」に注目しましたが、今回もまた、まだあまり知られていないけれど、かなりの実力派。最近日本でもちらほらと見かけるようになった、この冬注目したい鍋を取り上げたいと思います。

ターメリックの衣をまとった魚とハーブの油鍋

今回は、ベトナムから「チャーカー」という名の鍋をご紹介。
たっぷりのハーブにカリカリとしたピーナツの食感がアクセントに。ハノイの名物鍋「チャーカー」チャーカーは、ベトナムはハノイの名物鍋。七輪の上に油をたっぷりいれた小さなフライパンをのせて、その中にターメリック(ウコン)などで下味をつけた雷魚などの白身魚を炒める。いや、煮るといったほうが適切な表現かな。

そこに、青葱やディルなどのハーブ、ピーナツをたっぷりといれ、お椀にもったブン(断面が丸い米麺)にのせて、タレをかけてするするっと。

チャーカーは、実際には鍋といえるのかわからないが、ひとことでいうならば、ハーブ油鍋とでもいえようか。
正直言うと、私は最初、油がたっぷりの鍋って、なんだか口のなかが油でベトベトしそうでどうも……と、食指が動かなかった。
チャーカー
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