レバーを細かくカットして固めたもの。味的に印象に残ったのかと聞かれたらそうでもないかな・・・と答えるのだが、とにかくレバーのプチプチとした食感が面白かった料理ということでピックアップを。
右は羊の頭の和え物。やわらかく茹でた羊の頭とピーマンをしょうゆ、唐辛子、酢、ほんの少し砂糖を加えたタレで和えた料理。羊の頭は豚の胃(ガツ)のような食べ応えのある食感。ピーマンの香りがとてもよく合う。
モンゴルはやっぱり羊肉を余すところなく使うのね、と関心してしまった料理。羊の足を焼いたものと羊の尾の煮込み。足は豚足で馴染みがあるので、それほど驚きはないですよね。これはその羊版。味つけはほんのり甘みのあるしょうゆ味。
羊の尾の煮込みは、こってり濃厚なトマト味。見ためはちょっとイタリアの煮込み料理のようだが、味わいはしっかりアジア。しょうゆが効いている。おいしいけれど、あまりたくさんは食べられないかな。ちょいとこってり。
左は羊の腎臓をほんの少しの塩で茹でただけのシンプル料理。素材が新鮮なのだろう。クサミはなくさっぱりとした味わい。食感が楽しめる。この料理は大根の漬けものと一緒に食べることが多い。
右は冬瓜と羊肉の煮込み。これまた塩で味つけしただけの料理なのだが、これがまた滋味深い味わい。スープは食道から胃にゆっくりと伝わり、そして胃でじんわりと優しい味がしみわたる。そのあと胃がぽっかぽかに。疲れた胃にピッタリの料理である。ゴロッと豪快なカットの羊肉は、やわらかくて上品な旨みあり。冬瓜もしかり。シンプルなおいしさに何回もおかわりをしてしまった料理である。
と、ざっと羊肉料理を紹介してきたが、この他にもまだまだ紹介したい羊肉料理はたくさんがあるのだが、キリがなくなってしまうので、羊肉がメインの料理はここまでということで。次は、その他の名物料理のご紹介を。
■モンゴルの食紀行INDEX