オナカも懐も大満足
スパイスが効いたココナッツカレースープにゆで麺と揚げ麺を加えた、タイ北部チェンマイの名物麺「カオソーイ&豚ひき肉のサラダ」(700円)。 |
基本的にメイン料理にサラダ(ヴェトナムの揚げ春巻サラダなど)、スープ(青菜スープなど)という構成。
日替わりには、ココナッツプリンやバナナケーキなどのデザートがついて、お値段は800円。その他はなんと、たったの700円ぽっきりなのである。
100円プラスすれば、コーヒーと紅茶がつき、150円プラスすればデザートもつく。しかも、ご飯の大盛りが無料。ご飯といっても、これが普通の白米ではない。なんと、ジャスミンライス(タイの香り米)やバスマティライス(インドの高級香り米)なのだ。このお米を買ったことがあるひとはおわかりかと思うが、これは本当にオトク。しかも、1品1品の量がかなりあるというのだから、オナカも懐もまさにルンルンである。
セット内容は
オレガノ風味のチキントマト煮に「ソフリート」というベーコン、シアントロ(香菜)、ニンニク等で作った中米、カリブ海地域の調味ソースを加えた「クレオールチキン」(700円)。 |
・Bセットは、豚肉をレモングラス入りのタレと一緒に炒めてご飯にのせた、「豚肉のレモングラス炒め丼(オリジナルメニュー)」や「牛肉と茄子のチリインオイル炒め」などのご飯もの。
・Cセットは、チェンマイ名物の「カオソーイ」や「ヴェトナム風かに玉汁麺」などの麺料理。
・Dセットは、骨付きの鶏肉、玉葱、ニンニクで出汁をとり、クミンやコリアンダーなどのスパイスを加えてバスマティライスとともに炊いた、サウジアラビアのおもてなし料理「カプサ」や「インド風トマトクリームチキンカレー」などのカレー風味の料理。
といった構成。
経験値の高い客たちに支えられる料理の数々
イスラーム諸国の料理には、ハラールミート(イスラーム所定の方法で堵殺した肉)を使い、タイやベトナムの麺料理には、お決まりの調味料セットが出されるなど、細部にわたる心配りも申し分なし。(ただ、カオソイにはレモンがついてこなかったけれど。お店のかたにそれとなく頼んでみたので、今後はつくかも?!)骨付きの鶏肉(ハラールミート)、玉葱、ニンニクで出汁をとり、クミンなどのスパイス、バスマティライスを加えて炊いたサウジアラビアのおもてなし料理「カプサ」(700円)。 |
「食べに来られるかたは、JICAの仕事で海外に住んでいたかたが多いので、味に関しては皆さん厳しいですよ。色々とアドバイスをいただいています。」とは、総料理長の三家さんの弁。
日々料理には気合が入るとおっしゃっていた。とても研究熱心な方である。
食べ終わった後にわかる爽快さ
料理は荒々しさを求めると、現地の家庭や庶民的な食堂で食べ慣れた人にとってはとくに、ひと口ふた口めにはちょっと肩透かし、ということになるかもしれない。というのも、ガツンとくる味というよりは、むしろ洗練された食べやすい味だからだ。でも、食べ進むごとに丁寧に作られているのが感じられ、後口に心地よい香りと旨みがじんわりと残る。そんな透明感のある味である。プレゼンテーションがよくて、ボリュームがあって(野菜たっぷり)、味もまとまっていて、しかも接客が心地よい。かなり満足度の高いランチをいただける店だ。