タイ料理/東京のタイ料理店

辛いばかりがタイ料理ではない!?【1】(2ページ目)

辛い!というイメージがあるタイ料理だが、実は辛くなくて香り高い料理もたくさんある。これは!というワタシのおすすめの料理をご紹介。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

おつまみにはまずこのひと皿を!

辛い料理があまり得意ではないかたと食事をするときに、ワタシがまず最初に注文する料理といったら「ネーム」である。

タイの生ソーセージ「ネーム」ネームは、豚肉に豚の耳や皮、もち米などを入れて発酵させた、少し酸味のある生ソーセージなのだが、これがまたビールによく合う優れもの。

生ソーセージ?豚の皮?と聞いて、食べるのにちょっと躊躇してしまうひともいらっしゃるかもしれないが、ワタシのまわりでは、1度食べたらやみつきになったひとが続出した人気の一品である。

シャキシャキのしょうがやキャベツ、香ばしいピーナツなどを一緒につまみながらいただくと・・・う~ん、美味。かみ締めるごとに酸味と旨みが増し、豚の耳と皮のこりこりとした食感が小気味よい。いやぁ実にビールに合う。おつまみには、まずこのひと皿をおすすめしたい。

そうそう、このネームには時々ホール状の唐辛子がはいっていることがあるので、お気をつけを。といっても、唐辛子をとったら辛くないので大丈夫ですよ。

これもおつまみには最適!

「ネーム」がでたら、こちらも!といいたくなる料理が、「サイクローク・イサーン」。

タイ東北地方のソーセージ「サイクローク・イサーン」。これは、豚ひき肉ともち米を混ぜ合わせて腸詰にしたソーセージのことで、ネーム同様ほのかな酸味があるのが特徴である。その酸味の加減はお店によって多少違いはあるものの、食すると毎回その酸味のよさに胃袋をくすぐられる。

サイクロークはネームと違って加熱して提供してくれるため、まわりはパリッ、がぶりつくと中からジュワ~と肉汁が流れ出し、口の中が途端にリッチな味わいに満たされる。

そして後からもち米のねっとりとした食感がやってきて、もち米と肉汁がゆっくりと絡み合う。あぁ何と幸せな瞬間なのだろう・・・。あまりのおいしさに、いつもこっそりと目を閉じてしまうワタクシ。

日本ではほとんどあたったことがないのだが、時々辛いタイプもあるので、注文するときには店員のかたに確認することをおすすめする。
ネーム
サイクローク
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