伝統を重んじてきた料理人は、やはり味には手を抜かない


「野菜のビリヤ二」ライタ(塩味のヨーグルト)つき2,000円

シターラでは、“インドで作っていたときと違い、日本で手に入る材料は限られているから、多少味がかわっても仕方がない”というような妥協は一切していないようだ。野菜や油など、さまざまな販売店から何種類も購入し、いままでインドで作ってきた味を再現できる材料だけを、厳選して使っているのだという。

そして厳選した材料を使い、最終的に納得がいく味に仕上げるのだが、その際、料理人たちが最も気を遣うことは、スパイスの「香り」
スパイスはすべてインド産をつかい、特にスパイスを加えるタイミングには気を遣うのだという。ここは絶対に妥協しない点のようだ。きっと、この頑なまでに伝統の味を守り続ける姿勢こそが、オベロイ家の健康を支え、受け継がれ、そして信頼を得ているのだろう。

300年前から受け継がる門外不出の味「白いカレー」

白いラムカレー
「白いラムカレー(サフェド・ラジャスタン・マーンズ)1,800円」。カシューナッツたっぷりのクリーミィなカレー。ラムは油をしっかりとっているのにしっとり。
さて、ここでおすすめ料理を簡単にご紹介すると、まずは「白いラムカレー(サフェド・ラジャスタン・マーンズ)1,800円」
“皇帝のカレー”と称されるラジャスタン州のカレーなのだが、見ためが真っ白なので、一見ホワイトシチュー?!なんて思ってしまうが、これは創作料理でもなんでもなく、れっきとしたインドカレー。なんと300年も前から伝えられているメニューなのだそうだ。この白い色の正体は、大量のカシューナッツ。これをベースに実にあっさりと、しかも香り高く仕上げている。

「ゴア風エビカレー(ゴア・プローン・カレー)1,600円」も見逃せない。ココナッツミルクをベースに、タマリンドというマメ科の植物の実を加え、酸味とほのかな甘みをくわえたエビカレーだ。実は、わたしはクリーミィでリッチな味わいのカレーを食べると、胃もたれしやすいから普段はあまり好んで食べないのだが、このゴア風エビカレーも前述の白いラムカレーも、驚くほど爽やかな味わいで、すんなりと胃におさまってしまう。これもまた、オベロイ家に伝わる香りのマジックによるものなのだろう。

このほかにも、見ためにインパクトがある「ビリヤニ」、タンドリーで焼き上げた肉や野菜(ここのタンドリーチキンはしっとりしていて美味!)、ナンなどおすすめはたくさん。
今回はわたしの好みで一部の料理しか紹介できなかったが、この店ではそれぞれみなさんのお好みの味がきっと見つかるに違いない!値段はちょっと高めだが、厳選された素材を使っていることと、雰囲気、ホスピタリティなどを考えたら、じゅうぶん満足できるのではないかと思う。

「SITTARA」の料理は、野菜、スパイス、さらに自然のパワー・・・幾多の味わいが一つになり、体にスッとなじんでいく透明感のある料理ばかり。
「毎日食べるものだから体に優しい料理を」との、料理人の配慮が詰まったシターラの料理をいただけば、夫婦ともにやさしい気持ちになり、お互いを思いやる気持ちがいままで以上に芽生えるのではないだろうか。それに、珍しい料理や食材の話で、会話も盛り上がるかも!

いつもはフレンチやイタリアンに行くところを、たまにはインド料理店に変えて、気分の違いを楽しんでみてはいかがだろうか?この店では、インド料理に合うワインも厳選して揃えているので、インド料理とともにぜひご堪能あれ!

■インド料理 「SITTARAシターラ」
所在地:東京都港区南青山5-7-17小原流会館B1F
TEL:03-5766-1702
営業時間:月~土 11:30~15:00 18:00~22:00 
定休日:日曜日
交通・アクセス:地下鉄表参道駅より徒歩5分
地図:Yahoo!地図情報

「SITTARA」のオフィシャルHP
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