餃子とひとことでいっても、焼き餃子から水餃子、蒸し餃子、揚げ餃子などさまざま。
餃子の起源にはいろんな説がありますが、1968年に中国の奥地ウイグル自治区のトルファンから化石らしいものが発見されたことから、起源は唐代(616年頃)からという説が有力。
トルファンが起源で、その近郊やシルクロードをわたって広まっていった地域は確かに多いとはおもいますが、わたし個人の考えとしては、餃子に似た世界各国の食べものが、すべてこのルートで広まっていったとは思えません。
餃子は皮に肉や魚介類、野菜などを包んで調理する料理。この調理法はシンプルなだけに、ある特定の地域からだけじゃなく、各地域の気候や生活習慣、食習慣によって自然とその地域で発生し根付いていった調理法なのではないかと思うのです。
ここでは、餃子は粉の皮で「包んだ料理」と捉え、世界のあらゆる代表的な餃子(風?)をご紹介したいとおもいます。世界各国には、皮の中はどうなってるの?どんな味がするの?と、ワクワクしてしまうような面白い包みものがたくさんあります。
餃子で民族(エスニック)の食文化を少し覗いてみてください。
起源のトルファンから程近いところから徐々にご紹介していきます。
まずはモンゴル
モンゴルには小麦粉からつくった皮で包んだ料理がたくさんあります。
餡はほとんど同じですが、形や調理法をかえて工夫して食べられています。
『 ボーズ 』
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モンゴルを代表する蒸し餃子。皮(小麦粉でつくったもの)が厚めで小さな肉まんみたいなもの。お肉は細かくみじん切りにした羊肉がたっぷりはいっていて、とってもジューシー。日本のものよりちょっとコクがあるモンゴルの醤油をつけて食べるとさらに美味!
旧正月などのおもてなし料理としてよく食べられています。
『 ホーショール 』
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大きな揚げ餃子。皮で餡を平たく包んで揚げたもの。中身はボーズとほとんどおなじ。
『 バミンタイゴ トイショル 』
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スウテイツァイ(乳茶)という塩味のきいたモンゴルのミルクティーで煮た水餃子。
餡はボーズとおなじ。不思議な組み合わせだけどくせになる味。
モンゴルの餃子はここで食べられる!
『 遊牧民 』
東京都世田谷区北沢2-12-10 03-3410-8204
小田急線・京王井の頭線下北沢駅南口より徒歩1分
17:30~10:30LO 月休
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