ウンブリア州の郷土料理がベース
・アミューズ
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宮城県産岩牡蠣のシャンパンジュレよせ |
クロスティーニ |
まずは、「宮城県産岩牡蠣のシャンパンジュレよせ」と「牡蠣のクロスティーニ」が登場。つぅるん、とした舌触りの岩牡蠣と、それに寄り添うような相性の良さを魅せつけるシャンパンジュレ、そこに細かく刻まれた胡瓜のシャキシャキ感がリズミカルに食感のアクセントを付与し、力強いミネラルの味わいと、ミルキーな風味がじんわりと拡がっていきます。
牡蠣のクロスティーニのほうは、牡蠣とホタテのペーストの上に鱒の卵を配してあり、これら両者が持つ磯のマイルドな塩味と旨味が折り重なるように畳み掛けてくる、秀逸の仕上がり。アミューズからクオリティの高さにも期待と心が踊ります。
・Antipasti
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美味しいものを少しずつ、沢山の種類を食べられるのがアンチパストミストの魅力。 |
前菜は、イタリアンの定番「アンチパスト ミスト」。イタリアンと言えば、やはりこれでしょう。この日の内容は「水牛モッツァレラとフルーツトマトのカプレーゼ」、「天然鰤のカルパッチョ」、「茶美豚のテリーナ」、「炭火で炙ったホタテのマリネ」、の合計4種類で、特に茶美豚の煮こごりを思わせるテリーナが、実に繊細な味わいで印象的でしたね。添えられたタスマニア産の大粒マスタードとも程よい相性で、これは単品でもリピートしてみたい一皿。
他にも、鮮度も質も抜群の天然鰤のカルパッチョはラビゴットソース、炭火で炙ったホタテのマリネにはパプリカのソース、と見た目もで色鮮やかに仕立ててあるなど、ルックスの美しさも味わいに花を添えていますね。また、皿の上を舞うように散りばめられたエディブル・フラワーによる演出も春を感じさせます。