西日本グルメ/和歌山グルメ

オテル ド ヨシノ (hotel de yoshino・和歌山)(5ページ目)

和歌山の「海の幸」や「地の食材」の素晴らしさを再確認できるレストラン「オテルドヨシノ」。今回は三人のスターシェフによる饗宴が生んだスペシャルコースを御紹介!

執筆者:麻生 玲央

成田一世シェフのデセール尽くし!


・青柚子のグラニテ カシャーサの香りを添えて カイピリーニャ風に
Le Yuzu vert granite avec une gelee a la verveine et un voile au cachaca ambre。
Le Yuzu vert granite avec une gelee a la verveine et un voile au cachaca ambre
ここからは特別にゲスト・パティシエとして参加されていた、ジョエル・ロブションのエグセクティブ・シェフパティシエである成田一世シェフによる3皿に及ぶデザート・コース!

まずデセール一皿目は、「青柚子のグラニテ カシャーサの香りを添えて カイピリーニャ風に」が登場。「カシャーサ(ピンガ)」とはブラジルを代表する蒸留酒で、ラムと同じサトウキビが原料。これに青柚子の香り(グラニテ)を加味することで、カイピリーニャ(カクテル名)となるわけです。このアヴァン・デセールには、そこにヴェルヴェーヌのジュレも入っており、鼻腔を抜ける甘く華やかな香りが魅力の一品になっています。私のようにラム系の酒がお好きな方なれば、この香りを堪能しながら、ゆっくりと味わいたいですね。

・桃のコンポートとソルベ、カネルカシアのシブーストを添えて
桃のコンポートとソルベ、カネルカシアのシブーストを添えて。
桃のコンポートとソルベ、カネルカシアのシブーストを添えて
二皿目のデセールは厳選された地元産桃のコンポートと、カネルカシア(シナモン)の香り漂うシブースト、それにバニラのソルベを添えた一皿が登場。

地元和歌山県産の桃は、溶けてしまいそなほど柔らかい食感で、噛むほどに濃縮された甘味と、芳醇な滋味(テロワール)が、まろやかで生命力に溢れた拡がりを感じさせ、桃の主役としての存在感をいかんなく発揮してくれます。桃のコンポートが持つ優しい甘さが口全体に満ち、ふくよかな口当たりと共に深く静かに、夏に吹く涼風のような澄んだ余韻を残していく……そんな仕上がり。

また、ぽってりとした食感のシブーストは女性の唇のようなウットリしてしまう舌触り。カネルカシアのブーケを伴い、繊細な甘美を堪能しているとホントに夢心地。全部食べたい! だけど食べ終わるのもったいない! というジレンマさえ与えてくれる一皿でした。
次ページでは、成田一世シェフの渾身のデセールを御紹介します
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