高校の会議室で、赤ちゃんとママが授業開始前の打ち合わせ。9組の親子と、NICEのメンバーで、会議室は大にぎわい。 |
赤ちゃんを通して、命を伝える授業
東京都のある高校で、「命の授業」が実施されました。東京都立高校では、平成19年度から教科「奉仕」が必修化されています。今回の「命の授業」においては教育支援コーディネーターとしてNPO法人NICEが活用されました。
NPO法人NICEとは、日本を中心に各種ワークキャンプ等のボランティア活動を企画・運営・サポートするNGO団体です。
今回取材させていただいた「命の授業」は、「環境」「国際」「命」という3つのテーマの一つとして、実施されています。
今回、ゲストスピーカーママ達をコーディネートした開澤裕美さんと宙輝(そらき)くん |
自分がどうやって産まれ、育ってきたのかを、考えるきっかけに
今回、ゲストスピーカーママ達をコーディネートしたNICEメンバーの開澤裕美さんに、この授業の趣旨を伺いました。「ママ達の話しを通して、自分がどうやって産まれてきたのか、育ってきたのかを考えてみて欲しい。一生懸命赤ちゃんを産んだママ達の話しを聞いて、自分もそうだったのかなと想いを重ねて欲しい。今は思春期で、親とぶつかることも多いかも知れないけれど、自分が愛されて生まれてきたことを知って欲しい。そして、命と言うことや、自分も将来子どもを持ちたいかということを考えるきっかけになってくれればと思います」
廊下で赤ちゃんを見つけて、さっそく抱っこする高校生。 |
赤ちゃんが高校生の教室へ
今回の授業は、高校3年生の6つのクラスで行われました。赤ちゃんを抱っこした9人のママ達が校舎の階段を上がっていくと、高校生達からどよめきが起こります。
高校に、赤ちゃんがいるというのは、何とも不思議な光景。でも、今日の授業を知っていた3年生も、それ以外の学年の生徒も、みんな口々に「かわいい!!」と連発。赤ちゃんの周りは、すぐに人だかりになってしまいます。