三世代で一緒に学ぶ「子育て・孫育て講座」
東京・中央区保健所で、「三世代で一緒に学ぶ子育て・孫育て講座」が開催されました。 |
案内文には「昔と今、時代と共に子育てで変化したもの、変化していないものはどんなことなのでしょうか。子育て中の母親とその両親がもっと分かり合えるといいですよね。ぜひ親子でご参加ください」というメッセージがありました。
子育てをおじいちゃん、おばあちゃん、ママ(当日はパパはいませんでしたが)が一緒に、学ぼうという試みです。おばあちゃんとママが多かったのですが、当日はおじいちゃんの姿も見られました。
育児の基本は昔も今も変わらない
赤ちゃんの人形を持って説明する助産師の岡本喜代子先生 |
●現在と一昔前の育児事情の比較
<一昔前>
・専業主婦 ・子どもは数人 ・父親はたまに育児参加
・祖父母は家にいて子どもを預けやすかった
<現在>
・女性が仕事を持っている ・子どもの数が少ない
・父親の育児参加 ・祖父母は働いている
●離乳食についての、現在と一昔前の育児の違い。
<一昔前>
・2カ月くらいから果汁、スープで準備を開始
・大人がかみ砕いたものを与えることがあった
<現在>
・できるだけ遅めの開始でよい(アレルギー予防のため4~5カ月頃から)
・大人がかみ砕いたものは、虫歯の予防の観点から与えない
「最近は、おじいちゃんやおばあちゃんが、昔の育児方法と今とでは違うのではないかと、育児への手助けを躊躇したりということもあるよう。でも、一昔前と現在とで違うのは、ミルクよりも母乳で(母乳がたりなそうと、すぐにミルクをたすようにすすめない)、紙オムツが主流になったことと、赤ちゃんにやたらとパウダーを使わないこと、離乳食の開始時期が遅めの方がいいという考え方になったことくらい」という先生のお話が印象的でした。