年齢を重ねるごとに魅力を増す黒木瞳さん。その生き方には参考にしたい点が多い |
もちろん、妊娠・出産する場合は若い方がいいとは言うけれど、今回は体験談を通して、高齢出産のメリットについて考えてみた。
「20歳で出産」では見えなかったこと
20歳の時に前夫とできちゃった結婚したAさん。その時には、子どもが食事をこぼしたり、トイレトレーニングで失敗したりするとすぐに子どもを叩いてしまっていた。今思えば虐待っぽかったかもと振り返る。そして、子どもが3歳の時に離婚。息子は前夫に引き取られ、その後息子とは会わず。
その後、33歳で再婚。36歳で女の子を出産。最初の子の時には、若かったということだけではないのかもしれないが、とにかく今は子どもがかわいくてしかたないと語る。夫には「甘やかしすぎだ」と言われるくらい。
若いときの子育てと違うのは、「こころのゆとり」だと語る。年齢を重ねることにより、若い頃の自分を冷静に振り返ることができ、今の自分を客観的に見ることができるという。「虐待っぽかった」と今になって思えるが、あの当時は到底そんな考えにはいたらなかったと、その当時を振り返り、声を絞り出すように言った。
経済的ゆとりが産む幸せ
20代のときには、様々な趣味に挑戦したり、友人と旅行に行ったりと、とにかく遊びまくっていたと振り返るBさん。30代直前になると責任あるプロジェクトも任され、仕事が加速度をつけておもしろくなる。仕事を思うと、結婚出産にはなかなか踏み切れず。子どもは嫌いではなかったけれど、好きと言うほどでもなかった……。
その後、仕事が一段落した36歳で結婚し38歳で出産。仕事に打ち込んでいるときには、自分が母親になるなんて想像もできなかったけれど、今は毎日がさらに充実している気がするとさらりと語る。
仕事は多少ペースダウンしているが、今までの金銭的蓄えもあり、夫婦共働きなので休日に旅行に行ったりする経済的な余裕もあるという。両立は大変だが、「仕事も子育ても両方楽しめるなんて、幸せ以外の何物でもない」と今、さらに輝きを増している。
Bさんの場合は、思ったことを順調にクリアーし、それに伴い金銭的な余裕が生まれてきたことから、38歳になって産んでよかったと思えるのであろう。