2.1枚の犬の写真から、『うしろにいるのはだあれ』が生まれた
Q.『うしろにいるのはだあれ』は、どのようにして作られたのでしょう?
A.日本に帰ってきて、写真をもとにしてペットの絵を描いていたんです。その中の1枚に、後ろを気にしている犬がいたんですね。「何か気にしているのかな~」と思ったことが、この絵本の構想につながりました。
Q.それで、犬が後ろを振り向いているところから始まるわけですね。
A.「後ろにいるのは?」と動物をつなげていって…。でも、そのまま終わちゃったらつまらない気がしました。ちょっと子どもを驚かせたいと思って、最後は「ぼく」に戻したわけです。
3.「無表情になっていた娘が心を開いた」というメッセージが嬉しかった
Q.読者からの反応で、嬉しかったものは?
A.一番嬉しかったのは、1歳9カ月の子のお母さんからいただいた愛読者カードのメッセージ。
「入院して淋しい思いをしていた娘は心を閉ざし始め、病院のベッドの上で無表情になっていました。でもこの絵本がきっかけで、私の胸に甘えてきてくれるようになり、涙が溢れてしまいました」という内容のものでした。
絵本を通して、お母さんと子どもの空気が一体化したのかな~と思いました。とてもうれしいメッセージでした。
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