英語に重点を置き、実践力を養成
高1は主要科目を中心に基礎をしっかりと学ぶ。なかでも国語・英語は週各5時間、数学は6時間。重点を置く英語は、英語Iに加え学校設定科目として「コミュニケーショングラマー」を設置し実践力を養成する。高2から理系・文系に分かれ、さらに高3は文系I・II・理系に分類、センター試験等大学受験に対応するほか、学校設定科目として大学での学びを意識した専門性の高い科目を設置。文系I・IIの英語の学校設定科目では「アカデミック・リーディング」、文系IIでは「日本の文化」「世界文化史」「コンプリヘンシブ・イングリッシュ」、理系では「物理研究」「化学研究」「生物研究」「地学研究」など。学校の伝統ともなっている「自主ゼミ」は生徒の求めに応じて随時開かれる補習クラス。大学の教員を招いての模擬講義なども「自主ゼミ」のなかで行われている。
また、2006年より文科省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校として、高2・3の選択科目にSSH関係の授業を設置するほか、第一線で活躍する科学者を招いてのSSH特別講座など理数教育に力を入れ、国際地学オリンピックなど国内外の大会で優秀な成績を収めている。SSHの指定期間は2010年度で修了するが、2011年度以降の再指定申請が決定している。国公立をはじめ難関大学理系への進学も伸長。
県立川越高校の大学進学実績
国公立では東大5名、埼玉大23名、筑波大12名、東京農工大10名、一橋大・東北大・横浜国立大各7名、北海道大8名、千葉大・東工大各6名、首都大15名など。私立では明治大120名、早稲田大115名、東京理科大99名、中央大93名、立教大78名、上智大各47名、法政大46名、慶應大36名、青山学院大18名、学習院大15名などとなっている。県立川越高校の入試傾向
募集人員は360名。前期・後期とも学力検査を重視した選抜を行う。前期募集人数は全募集枠のうち75%。第1次選考の学力検査:調査書=6:4で前期募集人数の60%を選抜、第2次選考は7:3で37%を選抜。第3次選考は、第2次選考で一定の順位までの者の中から、特別活動等の記録の得点で3%を選抜する。後期募集人数は全募集枠のうち25%。第1次選考で後期募集人数のうち60%を選抜、残りを第2次選考で選抜。選抜方法は前期と同様。(2011年度)
2010年度前期募集の志願倍率は2.06倍、後期募集は2.78倍。進学実績のアップと公立志向が追い風となり、今後も高倍率で推移するだろう。
慶應義塾志木高(男子校)、早大本庄学院(共学)、西武学園文理高(共学)、城北埼玉高(男子校)などの併願者が多い。