不倫、ダメ男、不感症。恋の持病を治す薬

アンジェラ・アキの実感のこもった“恋の持病論”

アンジェラ・アキさんのインタビューは、女性誌ＭＯＲＥ、12月号に掲載しています。

つい先日、人気ミュージシャン、アンジーことアンジェラ・アキさんと恋愛について語っていて、30女的に共感し、深く腑に落ちた話がいくつもあった。中でも印象的だったのが、恋の持病の話だ。

「恋愛って、何度も同じ失敗を繰り返しがちだよね。たとえ、恋愛相手が変わろうと、つまづく箇所も失恋までのストーリーもほとんど同じような気がする」

たしかに。たとえば、不倫をする女は何度も不倫を繰り返すし、常にふたまた恋愛に陥ってしまう女もいる。「なぜだろう？」と不思議に思う。男の趣味が偏っているのか、男運が悪いのか、それとも人生のバイオリズムなのか－－さんざん思い悩んでみるものの、最大の要因はどうしても分からない。

結局、恋の持病の理由って、みんな自分の中にあるんだよねと、アンジー。

すごくシンプルな答えだけれど、本当にその通りだと納得した。

10年で３人の男と不倫を繰り返してきたＭ子（33歳／メーカー勤務）。「私って計算できない女だから、いつも貧乏クジをひいちゃうんだよね」と言うけれど、本当にそれだけ？　何度も同じようなパターンの不倫に引き寄せられてしまうのは、彼女が単純にファザコンでダメ男好きだからだけじゃない。実は、Ｍ子は心のどこかで、「結婚なんてしたくない」と思っているようなフシがあるから、不倫に走っているんじゃないかと思う。

30目前の頃。次々に結婚していった友人たちを横目に「楽しいのは３年間くらいでしょ」とか、「束縛されて可哀相よね」とか毎回ツッコんでいたＭ子。本人的には無意識の軽い発言なのだろうけれど、結婚に対してネガティヴな意識が根深くあるんだなと感じた。

そういえば、彼女の周囲には、両親をはじめ、離婚を繰り返す大人が多かったと聞いたことがある……。そのコトと彼女の恋の持病－－不倫癖とは関係ないんだろうか？　それでも本人はいっこうに気付く様子がなく、「私だって結婚したいのに、男運が悪くてさぁ」と相変わらずなのだけれど。

彼女のように無自覚な恋の持病を抱えている人は、他にもたくさんいる。