
夫婦の寝室。同じ部屋? 同じベッド? どちらも別?
「よそのお宅の寝室って、いったいどうなっているの?」
ちょっと下世話ではありますが、気になる人はきっと多いはず。
そもそも日本の一般的なマンションの間取りは3LDK。子どもに個室を与え、夫婦それぞれの個室はなく主寝室のみ、という家は多いようです。
ゼロリノベとMEMOCOが2025年に既婚者1348人へ行った調査によると、寝室を「分けている」夫婦は約48%、「同じ寝室」は約52%と、ほぼ半々でした。
さらに、睡眠関連メディアActleverの調査(20~60代の既婚男女800人)では、結婚20年目には「別室で寝ている」という回答が「同一ベッド」「ベッドを2台並べている」を上回っています。結婚生活が長くなるほど、寝室の距離は少しずつ開いていくようです。
「同じベッドで寝ている」のは、決して多数派ではありません。しかし筆者は「夫婦は同じベッドで寝た方がいい」派です。その理由をお教えしましょう。
同じ寝室、同じベッドで寝るメリットとは?
恋人同士のうちは、どちらかの部屋に泊まるシチュエーションが多いせいか「結婚したら毎晩一緒に眠り、朝も一緒に迎える」生活に憧れるものです。
筆者自身は、別々の布団で寝る生活(元夫)も同じベッドで寝る生活(現夫)も経験しましたが、個人的には「同じベッド」推奨派です。そのメリットは、大きく3つ。
1. スキンシップが自然にできること
わざわざ「今日はくっつこう」と身構えなくても、同じベッドに入れば、手が触れ足が触れます。たまにぶつかって起こされることもありますが、それよりも「すぐ隣にいる安心感」の方が大きいと感じます。
2. 愛情を感じる瞬間が多くなること
結婚生活が長くなるほど、夫婦は互いを「空気」のように感じます。それは決して仲が悪いのではなく、むしろ一緒にいることがストレスにならない、家族という「いい関係」に進化したことでもあります。
夫婦のスキンシップとは、必ずしも「営み」の時間ばかりではありません。むしろ手を繋いだり、腕枕をしたり、バックハグで体温を感じることが、夫婦ならではの穏やかなスキンシップ。日中は照れくさくても、ベッドの中なら大丈夫。背中から抱きしめられて眠ると「大事にされている」ことを感じられるはず。
3. ケンカをしても仲直りしやすいこと
できればケンカの最中でも、同じベッドで眠ることを筆者は推奨します。別室だと、翌朝まで冷戦が続いてしまいます。たとえ背中合わせでも、一緒に眠れば目覚めたときも隣にいるもの。寝ぼけたフリをして寄り添えば、気まずさも溶けやすくなります。
結婚生活がマンネリ化した夫婦は「夜の距離」を見直してみることが大事。会話が減った夫婦でも、寝るタイミングや起き抜けのぼんやりした時間に何気なく言葉を交わすと、意外な本音が聞けることも。共働きで忙しい夫婦も、週に一度くらいはピロートークの時間をつくることをお勧めします。
寝室を別にする理由が「不仲」とは限らない
仲が良くても寝室や布団を分けている夫婦はたくさんいます。
調べたところによると、別々に寝る理由の上位は、圧倒的に「安眠」のため。ゼロリノベの調査では「配偶者のいびきがうるさい」がトップでした。ほかにも生活時間のズレ、冷暖房の好みの違い、物音への敏感さなど理由はさまざま。
筆者がヒアリングした限りでも「夫のいびきで眠れない」「子どもが小さくてよく泣くので、夫が寝不足にならないように別室にした」という意見がありました。いずれも相手を思いやっての選択です。
面白いことに、寝室を分けたらスキンシップが増えたという夫婦もいました。
「『仲良し』するときに夫の寝室へ行くと『非日常』感があっていい」普段は別々に眠ることで、一緒に暮らしていても「今夜は会いに行く」というドキドキが生まれるとのこと。なるほど、と思いました。
寝室を分けるかどうかは、愛情の多寡ではなく、何を優先するかの違い。同じベッドでも、別々の布団でも、寝室が別でも「互いがラクな距離」が一番です。大切なのは、どちらか一方が我慢しないこと。
もしも夫の隣で眠ると「自分の睡眠が邪魔される」と感じるなら、平日だけ別々に寝てみましょう。逆に、離れて寝ることで寂しさを感じる日があるなら「たまには一緒に寝たいな」と提案すればいいのです。
夫婦の「ちょうどいい距離」は、年齢や時期によっても変化します。「今」の二人にとって最もストレスの少ない「睡眠スタイル」について「話し合う時間」を持つことこそが、ベストな夫婦関係を保つ秘訣(ひけつ)の1つかもしれません。
<参考>
・夫婦別寝問題に決着!夫婦の寝室『分ける派』『分けない派』徹底調査(ゼロリノベジャーナル)
・夫婦の寝室事情を800名に調査!(Actlever)







