新婚夫婦のお盆の帰省で、彼のご実家へ挨拶に
新婚夫婦、初めてのお盆の帰省は、知識を入れたら安心して乗り切れるはず!
年末年始の帰省と最も違うのは、「お盆」の期間であることです。
結婚するまで、実家暮らしだったり、神棚・仏壇・お墓参りにご縁のなかった縁遠くなっている新妻の方に向けて、初めてお盆で帰省する際の、基本的な知識をお届けいたします。
お盆の基礎知識
●お盆とは?故人や先祖様の霊をご供養する期間のことをお盆といいます。お盆の、正式名称は「盂蘭盆会」(うらぼんえ)といい、先祖の霊があの世から1年に一度、帰ってくると考えられており、日本古来の信仰と仏教が結びついてできた行事です。
●お盆の期間
お盆の期間は地域により違い、東京やその近郊では、7月13日~16日、地方では1ヶ月遅い、8月13日~16日になります。
●具体的には何をする?
嫁ぎ先の地域やお家により、お盆の流れは様々だと思いますが、風習としては下記のことをします。初めて体験する人もいるかもしれませんので、慌てないように簡単に一連の流れを理解しておきましょう。
13日:盆入り・迎え盆
まず、13日の朝には仏壇・仏具を清めておき、お盆の入りには精霊棚(しょうりょうだな)を作ります。位牌を安置し、お供えをする棚のことで、お花やお供え物を置いたり、きゅうりで作った馬・なすで作った牛を飾ります。これは、ご先祖様の霊に馬に乗って早く来て欲しい、名残惜しいので牛に乗ってゆっくり帰宅して欲しいという願いがこめられています。住宅のスペース上、棚は作らずに仏壇に飾る場合もあります。
13日の夕刻、玄関先で「迎え火」を焚きご先祖様をお迎えしましょう。
14日・15日
地域に寄っては、お寺の僧侶を家に招いて読経し、供養してもらう場合があります。お盆期間中は、仏壇には毎日新しいお水やお食事をお供えします。お義母さんに「仏壇のお水を変えておきましょうか?」など声を掛けてください。
また近くにお墓がある場合は、親戚一同でお墓参りをします。故人と縁の深い順に正面に向かい合掌します。通常であれば、だんな様と揃って手を合わせてください。
16日:送り盆
ご先祖様を「送り火」によってお送りします。
新婚夫婦は、初盆にぜひ帰省しましょう!
当日は交通渋滞に巻き込まれても、お盆の行事には遅れないように、しっかり計画を立てて!
たくさんの親戚が集まりますので、予定に遅れて恥をかかないように、当日は余裕を持って到着できるようにしましょう。
服装についての注意点や、お盆用の和花など準備するものがないか、帰省先のご両親に確認しましょう。
冠婚葬祭ガイド中山みゆきさんの下記記事は大変参考になります。初盆に当たる方は、ぜひお読みください。
■新盆を迎える側・又は招かれたら
初盆で親戚とご対面、名前やお土産気など付けたいことは?
改めて結婚式の写真を見返すのも、楽しいですね!
1、顔と名前は確認しましょう。
帰省前には、だんな様と結婚式の写真を見ながら、親戚の顔と名前を一致させて、職業や近況などを共有しておくと安心です。
2、家族・親戚の呼び方は?
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だんな様のご両親を、お義父さま、お義母さま、と呼ぶのであれば、年上の親戚にも一郎おじ様、花子おば様のように「様」をつけて呼ぶと失礼がありません。
また、だんな様本人やだんな様のご兄弟、その兄弟のお婿さん、お嫁さんには、年上であれ「さん」付けで呼び、年下であれば、場合によって「ちゃん」「くん」と使い分けても良いでしょう。
しかし、特に決められたルールがあるわけではないので、そのお家のカラーを尊重し、嫁いだ者として失礼なく、また堅苦しくならない範囲での溶け込める呼び方を採用していきましょう!
3、手土産は?
仏壇へのお供え物と、ある程度の人数で分けられる日持ちのするお菓子などが良いと思います。帰省先では手に入りづらい、ご当地の商品などが定番と言われています。ご年配が多ければ和菓子、また夏に重宝するお素麺も良いでしょう。
いかがでしたか?今までお盆に馴染みがなかった人も、結婚を機に日本の伝統行事に親しんでみてはいかがでしょうか?だんな様が小さい頃から参加していた町内会の盆踊りに行ってみたり、彼のルーツを改めて垣間見れる楽しい時間になるかもしれません。
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