動く吹き出しが作れる「モーショントラッキング」機能がおもしろい
もう一つ、「モーショントラッキング機能」も、なかなかおもしろい機能です。たとえば、画面内で動く対象物がある場合、この対象物に吹き出しなどを設定すると、対象物の動きを自動的に追尾し、吹き出しも一緒に動くという機能です。この機能、Adobeの特殊効果を設定する『Adobe After Effects』というプロ仕様の専用ソフトがあるのですが、そうしたソフトで利用できる機能なのです。それを惜しげもなく搭載し、利用できるというのは、ビギナーに限らず、中/上級者にもお勧めしたい機能です。
画像の解析機能が充実した反面、パソコンのパワーが必要に
インスタントムービーやモーショントラッキングといった機能は、アセットの状態や内容を分析する高度な画像解析機能が充実しているからこそ実現されている機能なのです。ただし、高度な解析を行っているためか、解析時間が結構掛かります。したがって、非力なパソコンでの利用は少々辛いかもしれません。できれば、Windows VistaやWindows 7といったOSがサクサクと利用できるくらいのスペックを備えたパソコンがおすすめです。
通常の編集機能について
映像の取り込みに続いて、トリミング、トランジション/フィルタの設定、タイトル作成、BGMの設定といった一連の通常の編集作業については、インターフェイス等を含めて、前バージョンから変更はほとんどありません(参考:「ビデオ編集ソフト Premiere Elements 7 レビュー」)。従来通り、作業がわかりやすいカテゴリーのタブに分類され、さらにアイコンから作業を実行でき、初心者でも迷うことなくムービーを仕上げることが可能です。