「Busy」な年だった by スコットさん
2人が選んだBest photo<2>: 超音波写真です。直美さんに宿った小さな命でした。結婚への決断を最終的に強く後押ししてくれたのは、まぎれもなくこの子だったのです |
そうですよねえ……、本当にいろいろなことがありました。お2人の間のこともそうですが、スコットさんはお仕事も忙しかった。加えて太鼓コンサートのための新曲の集中練習で休日が1日つぶれることが何度かありました。
圧巻はもちろん、結婚式の準備と家族旅行のプランニング&手配。近くで見ていても、仕事を普通にこなしながら、よくこれだけのことが短期間にできたなあと、感心するくらいでした。
その結婚式について、うかがったことがあります。
「結婚式の演出と結果は満足できた?」
「“満足以上”でした!!」
とびっきりの笑顔になったスコットさんでした。
最も思い出されるのは「笑顔」 by 直美さん
2人が選んだBest photo<3>: 結婚式のケーキカットの様子です。太鼓の衣裳のままの新郎新婦のまわりを、写真を撮りたい出席者たちが囲みます(ガイドもその最前列に…)。本当に盛り上がった結婚式でした |
そして、今年は本当のタイミングを味わった年だった、ともおっしゃっていました。泣いたことも笑ったことも、すべて含めて……。
結婚式では、それまで諸々計画していたことが、一気に本番となるわけですが、その現実は一瞬で終わってしまいます。1つ1つ覚悟を決めてのぞみましたが、夢(計画)から現実への境界線をまたいだような感覚だったそうです。
2人が選んだBest photo<4>: スコットさんのご家族と旅行した飛騨高山で。おばあさんの後ろ姿を撮影するおじいさん。それを撮影している直美さん。家族みんなの優しいまなざしが感じられる1枚です |
そのタイミングの延長で、直美さんは今年いっぱいで長年勤めた銀行を退社されるそうです。これも以前は考えられなかったとか。辞めたら不安とか、お得意先はどうしようとか、そういうことが先に立ち、まったく現実的ではなかったそうです。
でも今回は、すーっと決断することができました。
「やはり、そういうタイミングだったのでしょうね」
数えてみたら、勤めたのは8年8カ月。そして2008年の暮れと、“末広がり”が3つ並びました。
そして、2008年のベスト・ピクチャーは……