パートナーを通して見直す“日本”


日本の四季の美しさも再発見
個人と個人の結びつきという意味では、国際結婚も同国人同士の結婚も、何ら変わりはないのですが、1つ大きな違いを挙げるとしたら、それは「国際結婚の場合、パートナーという外国人の目を通して日本を見る機会が多い」ということではないでしょうか。
パートナーから日本の文化や習慣について質問されることも多いでしょうし、またあなたから先に説明しなければならない場合もある……。こういう経験を通して“日本”を見直す機会が、国際結婚の場合、とても多いのです。

留学経験や海外居住経験のある方なら感じたことがあるかと思いますが、外から見た日本は、日本国内に住んでいた時に思っていた日本とはどこか違います。それは、日本というものを違う視点から……、つまり、そのとき身近にいた外国人の言葉やイメージ、そして外国メディアの報道などを通して見たからだと思うのです。
外国人パートナーの視点を通して見ることも、それとまったく同じ。良いことだけとは限りませんが、日本のことを改めて見直す機会がたびたびあるのは事実です。

夫の質問にアタフタした日々


外国人パートナーの方がみな日本に関心があるというわけではありませんが、我が家の場合はかなり関心が高く、お付き合いしていた頃から夫からは実にさまざまな質問を投げかけられていました。
それまでも、バンクーバーの英語学校では、授業で日本の文化に関するスピーチをしたりクラスメートから質問される機会が多かったので、今思うと、これらの経験はいいウォーミングアップになったような気がします。

私は大学時代の専攻が国文学で、日本史も好きだったので、歴史・文化の質問にはけっこう答えられた(と思う)のですが、それでも夫の質問には意表をつかれることが多かったです。ふだん考えたこともない事柄を、さりげなくポンと聞かれ、即答できずにアタフタしたことなんて数知れず。

例を挙げると…… 
 「どうして仏教と神道は両方一緒に信仰していて大丈夫なの?」
 「文楽って何?」
 「東山文化は室町時代の何代将軍の時?」
 「柔道、剣道、書道、茶道、華道はなぜみんな“道”が付くの?」
 「お箸の正しい使い方とタブーは?」
 「新宿や渋谷でティッシュペーパーを配っている人は何の目的でやってるの?」
 「日本のサラリーマンやOLの典型的な生活は?」
 「援助交際って何?」 etc.

こんな質問が毎日のように飛んでくるのです。結婚相手が日本人だったら、まず考えられないことですよね。そして、それらに英語で答えなければなりません。
「答えられなきゃ日本人として恥ずかしい!」と思うのですが、説明の仕方が分からなかったり、表現方法を知らなかったり、ウロ覚えだったり……。
必死で考えてまず自分の意見を言い、それからインターネットで裏を取るなど徹底的に調べました。男性は数字が好きですから、統計的なこともよく聞かれました。


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