イチローに感謝!!
免許切り替え窓口の担当の男性が指さした先には、アメリカの出入国スタンプがありました。「えーっ、何だったっけ?」と必死で思い出す私たち。あちこち行っていると、案外すぐには出てこないものなんですよねー。そして、ほぼ同時に思い出した!
「あーっ、イチロー観戦だっ!!」
そうなんです。日付けは忘れていたけど、その経験は忘れもしない、日本から来た友人たちと一緒に、シアトルにメジャーリーグ観戦に行った時の、アメリカの出入国印だったのです。
ただ、その日付けは、免許を取った日よりかなり後のもの。3カ月以上はたっています。そのへんがギリギリの判断のしどころだったんでしょうねえ。担当の男性は「う~ん、ちょっと日付けがなあ……」などとつぶやきながら、考えています。祈るような気持ちで見つめる私たち……。
やがて意を決したように、男性が顔を上げました。
「いいでしょう、この出入国印で、カナダにいた証明になると認めましょう!」
ヤッター!!! もう万歳三唱しそうな勢いで喜んだ私たちデシタ。
だって、ここまで出向いて手続きするのは、けっこう大変なんですよ。朝早く電車に乗らなければならないし、この日だってほぼ1日仕事になっている。また出直してくるとしたら、もう1日つぶれることになります。できれば、この日だけで済ませてしまいたい……。
「イチローを観に行っておいてよかったねー」と喜ぶ私たちの前で、「ほんとによかったですね」と一緒に喜んでくれる窓口の男性。なんかいい人だなあ……(しみじみ)。そして「イチローはやっぱりスゴイですか?」「はい、カッコよかったですよ~!」と、一件落着後の和やかな空気の中、手続きを進めながらも、イチローの話でしばし盛り上がったのでした。
いやはや、イチローには本当に感謝! 観戦に誘ってくれた友人たちにも大感謝! そして、粋な采配をふるってくれた窓口の方にも感謝感謝でした。こうして私たちは、無事に免許を切り替えることができたのであります!
帰り際に、隣の窓口のブラジル人らしきカップル(群馬東部には居住者が多い)と担当者の会話が、聞くともなしに耳に入りました。どうやら私たちとまったく同じ問題で揉めている様子。パスポートのスタンプを必死で探しています。出直すことになったらタイヘン。会社員だったら、もう1日会社を休まなければなりません。無事に証明できるスタンプが見つかりますように!
みなさんも、切り替え手続きに行く際には、居住証明ができるものを、忘れずに持っていってくださいね。
こういう手続き関係のマニュアルは、表現が難しかったり面倒だったりで、なかなか細かいところまで読み取れないのが実情。ましてや、日本語ではないマニュアルなんて、パートナーの助けがなければまず無理ですよね。実は私もこの時、夫が自分で手続きの方法を調べていたので(英語で書かれたもので)、ほとんど彼まかせだったのですが、後で私もちゃんと日本語で調べておけばよかったと反省しました。国際カップルはどんな時でも夫婦で協力しないとね!