家族の絆、夫婦の絆……故人が遺してくれたもの

ずいぶん後になって気づいたのですが、父が亡くなったという連絡を受けたとき、私はスイスにいたからこそ、あんなに早く帰れたのだということが分かりました。3時間後に直行便があり、日本が夜の間に飛んでこられたからです。

もしもバンクーバーにいたら、連絡を受けたのは夜で、翌日のどんなに早い便に乗れたとしても、その前にまるまる一晩待たなければならず、家に帰るのもそれだけ遅れていたことになります。

それに気づいたときは愕然としました。
こんな偶然から、彼(夫)のことを、この人は縁がある人だったのかもしれないと、初めて思いました。父が教えてくれたのかもしれません。

義理の祖母もそうでした。家族に永遠の別れがあるときはつらく悲しいですが、それだけ残された家族の絆が深まります。夫婦の絆も強くなるような気がします。故人は死をもってなお、家族に遺してくれる大きなものがあるのだなあと思わずにはいられません。

後悔しないために

私は、父の死に目には会えませんでしたが、まったく後悔はありませんでした。その前の、帰国していた1カ月半で、父といろいろ話し、旅行にも行き、友人としてですが彼を紹介することもできたからです。
もしもこの1カ月半がなかったら、たとえ死に目に間に合ったとしても、きっと何かしらの悔いが残ったでしょう。

親の臨終の場に駆けつけられたら、それにこしたことはないですが、死に目に会えることだけが親孝行ではないと思います。それよりも普段の接し方のほうが大事なのではないでしょうか。
親の死に目に会えないかもしれないというリスクが大きい海外在住の場合は、いつ何が起こっても後悔しないように、日頃から気をつけていたいですね。

後悔しないためのアドバイス
  • 両親や祖父母には、折に触れ、いたわりの言葉をかけましょう。
  • 父の日、母の日、敬老の日、誕生日などのカードも忘れずに。
  • 結婚に反対され、わだかまりがある人は、あなたのほうから折れる勇気を。
  • 帰国したときは、家族の会話の時間をなるべく作って。祖父母には、自分が知らない時代---親が小さかった頃など---の話も聞いておきましょう。
  • 古いアルバムやビデオを見ながら、家族で思い出話をするのもいいかもしれませんね。


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