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もしもパートナーが日本で大地震に遭ったら!? 国際カップルで取り組む防災対策

このところ大型台風や地震の被害が相次いでいる日本。地震のない国から来たパートナーが1人の時に地震が起こったら? 一度2人で災害への対策を話し合っておくと安心です。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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異国で災害に遭ったらどうする?

台風、地震、それらが引き起こす土砂崩れ、堤防決壊、脱線事故などで今年の日本列島はズタズタに
自然災害は世界各地で見られ、異常気象も毎年のように起こっていますが、今年の日本は特に多いですよね。夏の記録的な猛暑に続き、台風は観測史上最高の10個が上陸、そして今も余震が続いている新潟県中越地震。

地震大国日本に生まれ育った私たちは、小さい頃から地震がおきたらどう行動するかを教えられ、頭に叩き込まれています。
しかし、地震がない国で育ったパートナーはどうでしょう? いざという時に、適切な行動がとれるでしょうか? もしあなたが家にいない時に地震がおこったら、奥さんやご主人はご自分で安全を確保できますか? ひとりでお子さんを守れるでしょうか?

結婚して海外に移り住んだ人も同様です。竜巻や洪水など、日本ではあまり経験してない災害に遭遇したらどうしますか? パートナーがそばにいない時、ひとりで安全に避難できますか? いざという時の連絡先は? 頼れる人は近くにいますか?

言葉の問題もあります。
日本に住むパートナーが日本語をまだよく話せない、あるいは海外に住むあなたがその国の言語にまだそれほど堪能ではない場合、テレビやラジオ、または車による緊急アナウンスや避難勧告を理解できないケースも生じてくる……。そうすると生命に関わる事態にもなりかねません。

災害はいつ我が身に降りかかってくるか分かりません。
これを機に、お2人で災害時の安全対策を話し合っておいてはいかがでしょうか?

新潟県中越地震、そのとき私たちは……

こういうことを考えるきっかけになったのは、新潟県中越地震でした。

10月23日午後5時56分頃、自宅にいた私はかなり大きな揺れを感じました。一瞬家屋がミシッと揺れ、その後10秒ほど揺れが続きました。
その最中、まず考えたのが火元です。幸いまだ夕飯の準備は始めてなかったし、ストーブもついていませんでしたので、とにかく揺れがおさまるのを待つことにしました。

経験上、これはいつになく大きい地震だぞということは、すぐに分かりました。テレビをつけるとほどなく地震速報のテロップが流れ、群馬南部は震度5弱とのこと。震度4というのは何度も経験していますが、震度5になると強さがかなり違うように感じます。

そうこうしているうちに、別棟の仕事部屋にいた夫が飛び込んできました。仕事部屋は2階にあるので揺れが大きく感じられたとのこと、やっとおさまったのでこちらの様子を見にきたのです。
彼が日本で地震を体験するのは今回が初めてではありませんが、この強さと長さにはさすがに驚いたようでした。

私は直感で「余震があるかもしれない」と話し(←当たった)、仕事部屋の火元などは大丈夫か確認しました。
それから2人でしばらくテレビに釘付け。どのチャンネルもみな地震関連のニュースに切り替わり、被害状況が徐々に明らかになっていきます。その後1時間ほどの間に強い余震が2回、それよりやや弱めの余震が1回ありました。これにも夫は驚いていました。私も初めての体験でしたけど……。

そのときに思ったのは、もし震源が群馬で、家に彼しかいない時だったら、どうだっただろうということでした。

日頃から「地震がおきたらすぐ火元」と言ってありますが、それは小さな揺れの場合で、今回のように大きいとそれどころではない、まず自分の身の安全を確保しなければなりません。さらに家屋倒壊や火災などが発生した場合、どうしたらいいのか、私はまだ彼に話していなかった気がする(119など緊急の電話番号は伝えてありますが)。それ以前に、自分がどうしたらいいか分からないかも……。

自分自身が確認するためにも、一度家族みんなで防災対策を話し合っておく必要があるなと思いました。

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