日本人なら、いやアジア人なら誰もが知っていますよね。
でも実は、これがあらぬ誤解を招くこともあるのです。
■蒙古斑とは?
蒙古斑とはどのようなものなのでしょうか?
オンライン辞典の『大辞林』(三省堂)には次のように出ています。
「特に、黄色人種の乳幼児の尻などに見られる青いあざ。皮膚の深部にメラニン色素が沈着するために起こり、幼年期の終わりまでには消失する。小児斑。児斑。」
さらに『広辞苑』(岩波書店)をひくと、もっと詳しく出ていました。
「小児の臀部(でんぶ)・腰部・背部・肩胛(けんこう)部などの皮膚にある青色の斑紋。皮膚真皮層中にメラニン色素細胞が存在するためで、年齢が進むと消失する。モンゴロイドに出現率が高く、日本人の生後一年以内乳児での斑紋は九九・五パーセントに達するが、白色および黒色人種では稀。小児斑。児斑。」
私たち日本人のほぼ全員が、赤ちゃんのときには蒙古斑を背中やお尻にくっつけていたわけですね。
モンゴロイドとは黄色人種のことですから、アジアの人たちも当然、蒙古斑のことはよく知っているはずです。
ここで小耳にはさんだ話。
蒙古斑はモンゴロイドだけでなく、人種間の混血でもよく現れるのだそうです。つまり、両親のどちらもモンゴロイドでない場合でも、人種が違う人同士の結婚であれば、生まれた子供には蒙古斑が出るのだとか……。
専門家の話らしいですが、本当でしょうか。だとしたら、どのようなメカニズムになっているのか、ちょっと興味がわいてきますよね。
ところで、国際結婚している人にとっては、蒙古斑についてぜひ知っておいたほうがいいことがあります。
それは……