国際結婚/国際結婚アーカイブ

帰省/別れの寂しさ(ガイドの場合)(2ページ目)

楽しかった故郷への帰省も、やがて家に帰る日がやってきます。久しぶりに家族に会えたのがうれしければうれしいほど、別れの日は寂しさがいっそう募ってしまいます。国際結婚を考えている時、ふたりのうちのどちらかが自分の国を離れて暮らすという将来の生活は容易にイメージできても、この別れのつらさまでは想像できないのではないでしょうか?

執筆者:シャウウェッカー 光代

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若い頃と、歳を重ねてからでは別れの重さが違う

自分がまだ若く、両親も若いうちは、そんな別れのことは想像しにくいと思います。 それ以前に、結婚すれば日本と外国を行き来できるとか、両親にも旅行がてら来てもらえるという楽しいプランのほうに心が向いていることでしょう。当然ですよね。親のほうでもそれを楽しんでおり、毎年あるいは1年おきくらいに、定期的に子供夫婦のもとを訪れている人たちもいます。

しかし、ひとたび誰かが病気になったり、あるいは高齢になって海外旅行もそう頻繁にできなくなるという状況におちいった時、この“海外”という距離は、突然ひどく遠いもののように感じられてくるのです。

以前、「親が結婚/交際に反対する(した)理由は?」というアンケートを取りましたが、そのうち「心配」「寂しい」という理由から」という選択肢に40%の方が投票し、トータルで2位でした。

「高齢」という問題が身近に迫っている親ほど、そうそう頻繁には会えないようになるという現実を、それほど遠くない将来のこととして感じているから、このような理由によって反対したのではないでしょうか。

国際結婚では、どちらかが生まれた国を離れなければならないということが、宿命のようについてきます。異国で暮らすことになったパートナーにとっては、久しぶりの楽しい帰省にも、最後はこんなふうにちょっとホロ苦い別れの瞬間が待っているのです。一時的かもしれないけれど、つらく寂しいことは事実です。国際結婚を考えている方、その点は覚悟しておきましょうね。
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