■えっ、突然、彼が来日!?
そして年が明けた98年2月、なんと彼が突然来日!
当然、仕事上の"友人"であるYokoさんの家も訪ねてきたため、思いがけない形でご両親に紹介することになってしまいました。
このとき、お母さんからは「まさか結婚するんじゃないでしょうね」としっかり予防線を張られてしまったといいます。肝心のお2人の間は、まだそんな状態ではなかったのですが、お母さんには何か予感するものがあったのかもしれませんね。
お父さんの様子は、かなり微笑ましかったようですよ。
Yokoさん「父は英語が全く話せず、彼は日本語がだめ。なのに2人で楽しそうに話しているんですよ。どうして通じているんだか……。
内容を聞いていると、父は昔、自衛隊にいたことがあって、彼も一時、軍関係にいたので、『バズーカを何発撃ったことがあるか』なんて競い合っているんです。父が『俺は石の上で寝た』と言うと、彼が『僕は雪の上で寝た』とか言って、じゃあ彼のほうがスゴイなんて……。なぜか会話になっているんですよね。
それに、2人とも車やバイクが好きという共通の趣味があったのもよかったみたいです」
それまでは外国人のボーイフレンドに対して牽制気味だったご両親ですが、実際に彼に会ったことで、少し気持ちが変わってきたようです。
■カナダには戻ったものの……
98年4月、再びカナダに戻ったYokoさん、今度は仕事でカナディアン・ロッキー内の町バンフに滞在します。彼からの急接近があったにも関わらず、すぐに彼のところに押しかけたりしないのが、慎重なYokoさんらしいところです。
でもお互いの気持ちはもう確認できたも同然。しばらくは電話中心の遠距離恋愛が続いていました。
この頃、Yokoさんは仕事の範囲が広がり、東部のメープル街道でのガイドも勤めるようになっていました。まさにカナダじゅうを西から東へ飛びまわる活躍ぶり。こうしてこの年の観光シーズンもバタバタと過ぎていきました。
いつもオフシーズンに何かが起こる2人。さあ、この年のオフには何が起こったのでしょうか!?
後編(完結編)に続きます。
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