1995年8月、Yokoさんはワーキングホリデー・ビザでカナダにやってきました。念願だったツアーガイドになり、一生懸命働いたことで会社に認められて、1年後ワーホリのビザが切れたあともワーク・ビザで働けることになりました。
その年のクリスマスの頃、バンクーバーに降った大雪が、Yokoさんの運命を変えることに……。偶然乗ることになったツアーバスの運転手が彼だったのです。
■離れ離れのもどかしい時期
知り合ってから半年もたたないうちに、離れ離れになってしまったYokoさんと彼。しかもこのときは、Yokoさんがご自分の気持ちに気づいたばかりで、交際もなにも始まっていませんでした。
Yokoさん「でも時々、仕事先で偶然会えることがあったんですよ。免税店などにお客様を案内すると、先に来ていた台湾のツアーバスの運転手が彼だったり……。2人とも待ち時間がありますから、その間お話ができました。
この頃、初めて電話番号を交換して、電話でも時々話すようになり、時間があったら一緒に食事に行ったりしていました。相変わらず彼のアルバータ訛りは聞き取りにくかったですが……(笑)」
そのうち季節は観光ピークシーズンとなり、2人の仕事はますます忙しくなっていきました。
同時にガイドの仕事の面白さを、以前にも増して感じるようになっていたYokoさん、この頃は「仕事にはまっていた」といいます。
彼のことを忘れるため、もあったかな?
■彼から頻繁に国際電話が!
こうして忙しい夏が過ぎ、秋の観光シーズンも去って、冬に……。出会ってからほぼ1年がたちました。
ずっと日本に帰っていなかったYokoさんは、12月からしばらく帰国することになりました。
ここでちょっと異変が……
Yokoさん「彼から頻繁に電話がかかってきたんですよ」
私「えっ、日本に!? カナダから?」
Yokoさん「はい。私も驚きました。あんまり頻繁なので、親からは『誰や?』なんて言われて……」
これは、彼のほうもYokoさんの存在を意識し始めたということではありませんか!?