日本在住カップルで、パートナーがホームシックにかかったり、悩み事があって落ち込んでしまっているという方はいませんか? 困ったとき、悩んでいるときは、できれば母語で誰かに相談したいものですよね。
そんな在住外国人の不安を少しでも軽減するために、「東京外国人相談窓口マップ」が12言語で作られ、無料で配布されています。
この「東京外国人相談窓口マップ」はA3サイズの8つ折りで、外国人が母語で相談できる窓口の連絡先や対応言語、対応時間、相談内容などの一覧表が掲載されています。
これらの窓口には、都内各自治体の「地域の相談窓口」のほか、専門家のアドバイスが受けられる相談窓口として「法律・在留資格」「労働関係」「医療関係」「留学生相談窓口」など、全72団体の情報が出ています。
生活、就労、医療、教育、トラブルなどの相談だけでなく、悩み事や精神面の相談にのってくれる窓口もあります。
この一覧表の裏面は、各窓口の場所を印した都内のマップになっています。
さらに、これらの情報を、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、タガログ(フィリピン)語、タイ語、ペルシャ語、ミャンマー語、ベンガル語、ロシア語の全11言語に訳した翻訳版が、今年初めに完成しました。
既に地域の国際交流協会などで無料配布されています。
そしてウレシイことに、インターネット版もあります! ウェブサイトのほうも12言語で紹介されています。
また東京都以外にお住まいの方は、トップページから「リンク集」に行けば、全国の国際交流協会の一覧が見られます。
異文化適応ストレスのつらさは、当事者でないとなかなか分かりにくいものです。
カナダのある日本人カウンセラーが「ホームシックというより日本語シックにかかっている人も多い」と話していたことがあります。その場合、日本語で思いきり話せる環境をつくってあげると、それだけで見違えるほど元気になることもあるそうです。
異文化の中で生活する人々にとって、母語で話せるということは、それほどに大きな意味をもっているのです。
パートナーの日本在住がより心地よいものになるよう、「東京外国人相談窓口マップ」を上手に活用して、ぜひサポートしてあげてください。
「東京外国人相談窓口マップ」
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