さて、結婚指輪に関してですが‥‥
実は私たちは結婚式で指輪の交換をしなかったのです。
一応指輪を探したことは探したのですが、最終的にはやめました。伝統的な神前式を望む彼が指輪交換に疑問を持ったこと(たしかにこれは後から加えられた慣習ですよね)、彼がまだ学生だったので親のお金で買うよりは自分で収入を得られるようになってからと思ったこと、私自身あまり指輪にこだわっていなかったこと(日本で結婚指輪をしながら遊んでいる男性をいーっぱい見ていたので)、などが理由です。
だから、2人の間で“結婚指輪をする手”がどちらなのか、話題になったことがなかったのです。
加えて、彼はこういうことには疎い人なので、スイスの状況を知らず、結局、クリスマスにスイスに帰る時の宿題になってしまいました。
それにしても、ちょっと考えさせられてしまう出来事でした。
国際カップルの場合、このようなことはしばしば起こり得ると思うのです。自分がパートナーの国の生活習慣やしきたりを知らず、またその国に住んだこともなくて、まわりに確認できる人がいない場合、本当にその人が言う通りなのかどうか、彼女のように疑問の迷路に入り込んでしまう方が多いのではないでしょうか。
さて、宿題となっていた彼女への回答ですが‥‥
夫の両親に聞いたところ「結婚指輪は左手の薬指にする」だそうです。
ただ、スイスには、言語だけでも大きく3つの文化圏があり(公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語だが、ロマンシュ語の人口は1%未満と少ない)、さらに地域によって異なる文化・習慣が残っているので、違うところもあるかもしれない、とのことでした。
この答えを彼女に伝えたら、ショックを受けちゃうかなあ……?
でも本当にだまそうとしている悪いヤツなら、最初から指輪をはずしておくと思いますけどね。
デートの費用については、スイスの独身男性に詳しく聞いてまいりました。
次回の記事「スイスの恋愛・結婚スタイル」を、どうぞご参照ください。
<追記>
この記事をアップしてから一週間後に、ドイツ在住でドイツの方と国際結婚をしている読者の方からメールをいただきました。
メールによりますと、ドイツでは結婚指輪は右手にするのが普通で、その方も右手に結婚指輪をしているそうです。「スイスの事情はわからないのですが、隣接している国ですし、地域によって違うということなのでしたら、右手もありうることだと思います。」とのことでした。
私はドイツの事情を全然知らなかったので、たいへん参考になりました。たしかにスイスとは国境を接していますし、ドイツの文化のほうに色濃く影響された地域もあると思います。
「質問してらっしゃる方の不安をやわらげてあげたかったので。。。」という優しいお言葉も添えられていました。彼女には、私からしっかり伝えておきます。どうもありがとうございました。
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