藤井容疑者は、この新しい起訴内容に落胆の様子を見せていました。 弁護士は「彼女は厳しい起訴事実に直面していることを、今、はっきり悟ったのです」と話しています。
藤井容疑者は精神鑑定も受けていたため、もう少し軽い罪状を期待していたのかもしれませんが、現実には、第二級殺人罪で2件の起訴という厳しい結果となりました。

私が入手したカルガリーの新聞には、藤井容疑者の両親の写真も掲載されていました。お2人はこの公判を傍聴するために日本から来ていましたが、憔悴しきったような表情から、苦しい胸のうちが見てとれました。

日本にいる友人たちによると、その頃、日本では急にこの事件に関する報道が相次いだといいます。1人の友人はメールで、兵庫県で幼児を虐待して死なせるという事件が起こり、ワイドショーでそのニュースを取り上げた時に、カナダのカルガリーでも同様の事件があったという扱いだったと教えてくれました。
スポーツ新聞や一般紙でもこの事件を取り上げていたようですが、内容はカナダでの第一報とほぼ同じで、15日の公判の内容にまでは及んでいませんでした。

バンクーバーの日本語新聞「バンクーバー新報」(8月23日号)には、たいへん詳しい記事が掲載されていました。 執筆したジャーナリストの方は、カルガリーでこの日の公判を傍聴しており、藤井容疑者本人にもインタビューをしているという貴重な内容です。
記事の全文は「バンクーバー新報」のホームページで読めます(>「スペシャル」バックナンバー >第35号8月「幼児死体遺棄の容疑で逮捕されていた藤井理絵容疑者の公判」)。

●8月31日の公判より
この日、藤井容疑者は有線テレビを通して短いあいだ姿を見せただけで、出廷はしませんでした。そして弁護士は、予審の日程を11月5日~9日の5日間とすることを決めました。

以上が現在までの経過です。

“殺意のある殺人罪”に問われた今、藤井容疑者はやっと自分が犯した事の重大さに気づいたのではないでしょうか? 第二級殺人罪2件で再起訴された時に「落胆していた」という記載から、そんなふうに感じました。
生活費を全部負担したり、1人で子育てをしていたなど、当時の状況に同情できる余地はありますが、2人の子供の尊い命が失われているのです。藤井容疑者にはその事実に向き合い、きちんと罪をつぐなっていってほしいと思います。
そして、国際結婚に憧れる世代のみなさんには、この事件を、誰にも起こり得る国際結婚の一側面として、とらえていっていただきたいと思っています。
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