暮らしの歳時記/冬の行事・楽しみ方(12~2月)

お歳暮の由来は?時期とマナーのいろは

お歳暮は今年をしめくくる贈り物ですが、わからないことが多いですね。由来、贈る時期、内容、相場、マナーなど、お歳暮のいろはをわかりやすく解説します。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

今年もお世話になりました
お歳暮は、日頃お世話になっている方に1年間の感謝を込めて贈りものをする習わしですが、わからないことも多いですね。そこで、贈る時期・相手・相場・内容・マナーをわかりやすく解説します。

まずは由来を知っておくと、お歳暮のことが理解しやすくなりますよ。


お歳暮の由来

お歳暮は、年越しの「御霊祭」(みたままつり)で塩鮭、するめ、数の子、塩ぶり、魚介類の干物などを祖先の霊に供えた名残りで、こうした供物を嫁いだ娘や分家の者が本家に持ち寄ったことに始まります。

その後、年末に帰省できない子どもや遠方に住む親戚が、祖先の霊や年神様(新年の神様のこと)に供える供物を本家に贈るようになり、やがて、日頃お世話になっている親類や上司、取引先などにも贈られるようになりました。

もともと「歳暮」は年の暮れを意味する言葉ですが、こうした年末の贈り物の呼び名として定着していったのです。


お歳暮を贈る時期

「お歳暮」の時期を過ぎたら「御年賀」として贈ります
12月上旬から12月25日頃までに、相手に届くようにします。

地方によっては、「正月事始め」の日とされている12月13日から贈り始めます。これは、お歳暮が正月のお供えものだった名残りで、「すす払い」(12月13日)で家や仏壇がきれいになってから届けると考えたからです。また、年末に近づくほど正月準備も進むため、25日までが目安となります。

年を越してしまいそうな場合には「御年賀」(松の内である1月7日まで。地方によっては1月15日まで)とし、それ以降は「寒中御見舞」「寒中御伺い」(大寒が終わる2月3日頃まで)として贈ります。


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