そば/そば関連情報

自走式シーダーでそば栽培(2006)(2ページ目)

そば栽培

執筆者:井上 明


▲片輪がロックする機構なので旋回もシャープ

トラクターは、乗用車と違うので、Uターンするのに切り替えしなどしていたら、種をまこそびれるロスがいっぱいできてしまう。そこで、うしろの駆動輪を片方ずつコントロールできる仕様になっていて、右に旋回したいときは右の駆動輪をロックさせてしまう。そして、ロックした車輪がピボッドとなって、そこを中心にコンパスで円を描くように旋回するのである。これならロスがない。お見事である。


▲ブレーキが左右別れているところに注目!

というわけで、ブレーキがこのように左右別れてコントロールできるようになっている。二つのペダルがくっついているのは、いつもは両方同時に踏めるようにしてあるためだ。

最近のトラクターはオートでロックがかかるシクミになっているそうで、ステアリングを一杯に切るとそちら側の駆動輪がぴたっとロックして面白いように旋回するのだそうだ。


▲今回の播種は合計7反位。作業は2時間程度

7反(約2,100坪)の畑の種まきを終えたのは、作業開始から2時間後であった。なんという作業効率! トラクターが逞しく、頼もしく、かっこよく見える。


▲畝の方向は、水はけ、日照、風向きを読んで

そばは、どこでも生えるという逞しい性格をもつ反面、案外気むずかしくて弱点も多い作物だ。

夜間の照明、水はけの悪さ、日照の障害など、さまざまなことを考慮に入れて、畝の方向を決める。そして圃場の美観という観点も見逃せない。長い花期のあいだ人々の目を楽しませるソバ。
今回の県道側の圃場は、見映えがするように県道に沿って畝をこしらえた。

いまから開花の日が待ち遠しい。


▲その日は、外気温が40度近くになった

その日、外気温は40度近くまで上がった。こうなってくると、発芽して葉を茂らせる段階でハスモンヨトウという恐ろしい虫害にあうのが気がかりだ。いまみんなで手分けして圃場の見回りをしているところだ。

11月には収穫を迎えるそば。今年の豊作を祈っている。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます