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友蕎子・片倉康雄師のお店に「足利詣」する そば探訪・一茶庵本店

片倉康雄先生は、弟子達をとても大切にしたそうだ。その人柄に惹かれてみんなが「足利詣で」をしたという。その軌跡を訪ねてみる

執筆者:井上 明

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近代蕎麦の始祖といえば、足利一茶庵の故・片倉康雄先生である。今回は、北関東のドライブをかねて、一茶庵の本店を訪ねてみた。

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▲左:これが友蕎子・片倉康雄先生のお墓です。ちょっと緊張してツーショットとなっています。 ▲右:日赤病院の拡張にともなって移転してきた一茶庵の本店は、こちらでも紹介した織姫神社のすぐ下。旧店舗の長屋門をイメージしたというファサードが圧巻。外部だけでなく、内部も良材にこだわって、丁寧な仕事がほどこされた建物だ。いやがうえにも期待感を高めてくれる。

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▲左:一茶庵といえば変わり蕎麦だが、ここは意表をついてこんなものを頼んでみた。「更科台のかけそば」である。鰹節ベースの上品な出汁がストレートに楽しめ、見た目のシンプルさとは裏腹にゴージャスな味覚。蕎麦湯で割りながら、最後の一滴までいただいた。 ▲右:同行者は、寒山拾得・築地そばアカデミーの学長。一茶庵の始祖である友蕎子・片倉康雄先生の最後の内弟子だ。彼はこれが、大好物という「かけとろ」。これなら毎日でも厭きないと、目を細めて啜っていた。

さて、一茶庵本店の魅力に迫ろう…つぎの頁へ→
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