大阪グルメ/大阪のフレンチ

トゥジュール(大阪・上本町)(3ページ目)

07年4月オープンのフレンチレストラン。都会の喧騒を少し離れた上本町のはずれに、日常と非日常の交ざりあう、快適なレストランが誕生しました。大阪には少ない、王道系のフレンチとして、これからに期待です。

執筆者:渡部 功平

ボリューム、味付けともにしっかりのメイン料理

・仔鴨のロティ(2,300円)

鴨肉のエギュイエットをたっぷりと、焼き野菜を添えて。「肉は塊で焼く方が美味しい」というのを体験できる、アラカルトならではのボリュームです。ちょっと付け合せの野菜が彩りに乏しいのですが、それぞれには旨みがちゃんと詰まっています。

・和牛肉のコンフィ(3,500円)

今回の一番のお気に入りはコレ。肩ロースのかぶりの部分を使って、じっくりとコンフィに。パセリ、エシャロット、こしょうをかけた赤ワインのソースで。お肉の食感がとても特徴的。赤身に溶け込む脂がとても滑らかで、その質感はまるで牛タンのよう。それでいて、しっかりと牛ロースらしい味がする、ちょっとしたサプライズ。

・ヨーグルトとホワイトチョコのムース、マンゴーとバジルのアイス

デザートは白×白のムース。上に乗っているのはビワのコンポートのジュレで、しっかりと風味付けがされています。マンゴー×バジルのアイスは、甘み+わずかな酸味のマンゴーに苦味のあるバジルを加えることで、爽やかさとコクを同時に堪能できる定番の組み合わせ。

かしこまりすぎないレストランには、コーヒーでくつろぐ時間も楽しみのひとつ
かしこまりすぎないレストランには、コーヒーでくつろぐ時間も楽しみのひとつ
どちらかと言えば、フレンチではアラカルトよりコースでいただくことが多い僕。アラカルトに比べてお得というのもありますし、その日おすすめの食材やシェフの得意料理が組み込まれていることが多いからです。以前、このサイトで取ったアンケートでもどちらで頼むことが多いかは、コース:アラカルト=55:45と、コースの方がやや多め。しかし、今回あえてアラカルトでご紹介したのは、このレストランがとてもフレキシブルな使い方ができるから。

次ページでは、コース好きのガイドがアラカルトで食べたワケをご紹介。
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