長崎の風景

日本で初めて珈琲を飲んだ人々

今回は長崎市内の繁華街にあるカフェを何軒かご紹介します。長崎が初めてだった私にとって、ちょっとした衝撃だったのは「出島がない!」こと。江戸のむかし、日本で初めてコーヒーを飲んだのは出島の人々だと言われていますから、現在の出島にも古びた風情の珈琲店のひとつもあるのではと期待していたのです。

実際の長崎には「出島」という地名こそあれ、それは想像していたような海につきだした扇形の島ではなく、周囲を埋め立てられて陸地の一部に。しかし、“出島”は消滅しても、長崎の人々の日常に寄り添う素敵なカフェはちゃんと存在していました。

市内観光しながらの移動には、のんびり走る路面電車が便利。ご紹介するカフェはいずれも、路面電車の「観光通」または「思案橋」から歩いてすぐの立地。繁華街で買いものを楽しみながら立ち寄るのに便利です。

珈琲人町

路地裏に2軒並んで、相乗効果の青空カフェに

陽当たりの良い細道に、心ひかれる佇まいの小さなお店が3軒並んでいました。中央は陶芸教室&ギャラリーの「ゆとり炉」、右に「珈琲人町」、左に「タルトヤ・ヒュッケリ」。街の人々の憩いの路地ですね。

おすすめのコースは、最初にゆとり炉をのぞいてから、次にヒュッケリで小ぶりなタルトを買い、最後に珈琲人町でコーヒーを注文し、店先のベンチに腰をおろしてコーヒー&タルトを楽しむこと。今回はまず、新鮮な自家焙煎コーヒーのいただける珈琲人町からご案内しましょう。

▼人町=コーヒーの香りで人と町をつなぐ