この小宇宙が魅力的なのは、日々、誰かとおいしいお茶を飲み、お酒を酌み交わし、東へ西へ旅をしたり本のページをめくったりしながら、世界を注意深く見つめ、学びつづけているひとりの人の存在が確実に伝わってくるからにほかなりません。その手ごたえが空気に快い密度をもたらしているのです。
好日居の扉はまだ開かれたばかりです。これからゆったりとした足どりで日々を歩んでいくのでしょう。晴れた日には陽ざしを受けとめ、雨降りの日には雨に濡れて、訪れた一日をありのままに生きながら。
平安神宮近くのひっそりした路地に、大正時代の一軒家を美しく改装したカフェがあります。中庭の風鈴の音も涼しげに。極上の岩茶と季節感豊かなおもてなしで、京都の旅に心うるおうひとときを。
川口 葉子
カフェ ガイド
ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。
...続きを読むこの小宇宙が魅力的なのは、日々、誰かとおいしいお茶を飲み、お酒を酌み交わし、東へ西へ旅をしたり本のページをめくったりしながら、世界を注意深く見つめ、学びつづけているひとりの人の存在が確実に伝わってくるからにほかなりません。その手ごたえが空気に快い密度をもたらしているのです。
好日居の扉はまだ開かれたばかりです。これからゆったりとした足どりで日々を歩んでいくのでしょう。晴れた日には陽ざしを受けとめ、雨降りの日には雨に濡れて、訪れた一日をありのままに生きながら。