カフェ/三軒茶屋・駒沢・下北沢・荻窪のカフェ

Cafe Obscuraカフェオブスキュラ…三軒茶屋(2ページ目)

20代の男性オーナー3人が作ったカフェは、一人で読書しながらコーヒーを楽しむのに最適の場所。サイフォンで点てるスペシャルティコーヒーの香りが、シャープさとぬくもりの調和した店内を満たしています。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

カフェ・オブスキュラの写真

スペシャルティコーヒーはブレンド2種類、ストレート4種類を揃えています。
興味深いのはブレンドの名前。「フルーツブレンド」は豆の中に含まれている柑橘系の魅力的な酸味を、「チョコレートブレンド」は豊かな苦みを表現しています。

私は初回にエチオピア・シダモ・イルガチェフェを、2度目に訪れたときはチョコレートブレンドをいただいてみました。目を閉じてゆっくりと味わっていると、コーヒーの味わいのなかから、果実の香りや、ダークチョコレートの香りが立ち上がります。

カフェ・オブスキュラの写真

サイフォンを使って、豆の個性をそのままに

サイフォンによる抽出は、良くも悪くも豆の特徴がありのままに出るもの。高品質の豆であれば高品質のコーヒーが淹れられますが、安さを優先した豆ならそれがごまかせずにコーヒーに露呈してしまいます。
3人のオーナーが選んだ豆のしっかりしたクオリティを、どうぞリラックスしてお楽しみください。選ぶのに迷ったら、遠慮なく質問を。

カフェ・オブスキュラの写真

3種類の手作りシフォンケーキ

コーヒーの良き相棒は、バニラ、紅茶、オレンジの3種類を揃えたシフォンケーキ。(もしかして、サイフォンとシフォンで韻を踏んだのでしょうか?!) 
「コーヒーの種類に合わせてシフォンを選んでいただけると、楽しさも増すと思います」とオーナーの一人、柴佳範さん。

風味の違いはもちろんのこと、きめ細かな食感のバリエーションも三者三様。バニラはもちもち、紅茶はふわふわ、オレンジはしっとり! たくさんの試行錯誤を重ねて実現したおいしさです。
たとえば、オレンジの果汁と皮、コアントローで作るオレンジシフォンは、一般的なレシピで用いられるサラダ油では匂いが味に影響を与えてしまうからと、匂いが薄くてくせのない太白胡麻油に変更。細部までじっくりと考えられているのです。

▼シャープさとあたたかみのバランス

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