10年間、愛されるカフェをめざして

新宿から京王線で15分、千歳烏山のほぼ駅前に2008年7月、待望のカフェがオープンしました。その名はRASHIKU(ラシク)。
「カフェらしく…?」

さて、カフェらしさとはいったい何だろうかと、奥深い問いかけに誘い込まれるような、ちょっとトリッキーな魅力を持つ店名ですね。問いに対するヒントは、カフェのロゴにありました。

「~」と波型がデザインされているロゴ。オーナーのお名前がナミカワさんとおっしゃるので、波にかけたのかと思いきや、記号「~」をあしらったものだったのです。つまり「~らしく」。~の部分には、あなたが入ってもいいし、他のさまざまな言葉が入ってもいい。あなたらしく。私らしく。

この場所を訪れるお客さまが自由に言葉をあてはめることのできるロゴデザインに、「10年後も愛される店づくりを」というカフェ・スピリットが表れているようです。

cafe RASHIKUの写真

「女子の夢」と「プロのビジネス」のあいだ

いま、世の中にあるカフェの両極の一方は、「自分のお店を持つのが夢で…」という乙女の願いを実現した個人経営カフェ。もう一方は、飲食業のプロが技術力と資金力を投入した企業経営カフェ。
個人オーナーが内装・料理・接客・経営の4面をすべて高水準に仕上げるのは難しいことですが、カフェならではの魅力が最もよく表れるのは、やはり作り手の世界観を反映した個人経営カフェ。

「自分は“女の子の夢”と“プロのビジネス”のちょうど中間点、というスタンスでcafe RASHIKUの店づくりをしました」
そう話してくれたのは、ナミカワさんの依頼でcafe RASHIKUをプロデュースしたエビサワケイジロウさん。吉祥寺のA.B.Cafe、笹塚の202マーケットなどの人気カフェを成功させてきたカフェオーナーです。

そんなスタンスで作られたカフェは、なるほど非常に使い勝手の良い、安心してくつろぐことのできる場所。今回の記事は、作り手のカフェをめぐる世界観がよく伝わってくる、完成度の高いニューフェイスをご紹介します。

▼店内を埋め尽くす本の海と、音楽とソファ