五十五年の歳月を経た一軒家はすべての部屋の壁を抜き、欄間に古い建具を巧みに嵌めこんで、こよなく美しいゆったりした空間にしつらえられています。

昔の家は日本人の身体のサイズに基づく寸法で造られていたから建具を再利用しやすいのです、とオーナーの?塚裕士さん。

「親指と人さし指を直角に開いたときの長さを咫(あた)と呼んで、一咫で五寸、十寸で一尺と定めた人々の知恵は、人間工学に適っていますよね」

▼足踏みミシンの上でまどろむランプ