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おうちカフェ/Colabo Cafe…青山(2ページ目)

心療内科で栄養士として活躍する女性が、日々の「おうちごはん」の大切さやあたたかさを伝えようと、青山で月に一度カフェをオープン。患者さんに限らずたくさんのお客さまを迎えています。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

ココロとカラダにやさしいおうちごはん

「おうちごはん」の基本は、野菜たっぷりの和食。
分とく山の野崎さんが『家庭で和食が作られなくなったのは、お店で出す(高級な)日本食と家庭の料理とがごっちゃになって、和食のハードルが高くなってしまったからだ』とおっしゃっていましたが、確かに、本屋さんの料理コーナーに行くと、和食のコーナーは圧倒的に狭く、日本人の和食離れをかんじます」

和食のイメージは、きちんとおだしをとり、さまざまな具材を細かく下ごしらえするなど、お料理の工程が何段階もあってちょっと大変、というのが一般的かもしれませんね。

「煮物をつくるよりもフライパンひとつでさっとできる料理の方が簡単ですし、患者さんにも、『野菜炒めとサラダ以外の野菜の料理がわからない』とよく言われます。 その中で、おうちでもできる和食やお野菜を使ったお料理の良さを伝えていきたいと思いました。おうちカフェではご家庭によくある簡易式のコンロ2つで、一晩18名様分のコース料理をおつくりしています」

食事全体での栄養バランスをとるため、アラカルトではなく定食スタイルで提供。それをコースに展開したのは、お客さまにゆったりくつろいでいただくためでした。

食卓の風景をみつめてみる

私たちの回りには、おそらく世界一と言っても過言ではない多彩なグルメ情報と豊かな食材が溢れていますが、はたしてどれだけの人が日々、心身を癒しエネルギーを補給する、何気ないけれど幸福な「おうちごはん」の時間をゆっくり味わえているのでしょうか?

摂食障害に悩む人。偏ったダイエット方法の挑戦と挫折を繰り返す人(私ですね)。家族と暮らしながら、みんなそろって食卓につくことがない人。空疎な食卓の風景。

おうちカフェのカウンター席に座り、心のこもった、そして栄養のバランスのとれたおいしい手作り料理に舌鼓を打ちながら、店内の穏やかで満ち足りた食卓を見回していると、こんな時間がどれほど心身をメンテナンスしてくれることかと、あらためて思わずにはいられません。

▼淋しいコミュニケーションの悪循環を断ち切る、食卓のエピソード

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