縄文人の起源、スンダランド
スンダランドは氷河期の終わりに海底に沈んだ大陸の名。その大陸はアジア系民族のはるかな故郷です。 現在のタイ湾から南シナ海へかけての海の底には、約7~5万年前には陸地だった広大な平野が眠っているのです。このスンラダンドを故郷としてアジア各地にひろがっていった海洋民族は、黒潮にのって日本列島にも渡り、縄文人になったと考えられています。(ご興味のあるかたは国立科学博物館の「日本人はるかな旅展」、TBS「幻の大陸スンダランド」などをご参照ください)
想像力をかきたてるスンダランド。その名前を冠した小さなカフェが、2005年1月、渋谷・明治通りに誕生しました。日本人のルーツをたどり、お料理と音楽にのって西回りで、あるいは東回りで地球を旅していく……そんなフードトリップ、ミュージックトリップを楽しむ”旅と音楽のカフェ”です。
壁にはMAYA MAXXの描いた猿が
あえて「きれいな感じ」を志向しない店内は、どこと地域を限定しない不思議なエスニック風。店長の佐藤陽さんによれば「土っぽさよりは、砂っぽさ」をイメージしているそう。ぱっと目をひくのはピアノなど多数の楽器と、白い壁に描かれた猿。猿の左手の隣にはMAYA MAXXのサインが記されていました。
「初代の店長をつとめた女性(現在は出産のため休暇中)がMAYA MAXXさんの友人だったので、描いていただいたのです。猿は縁起物なんだそうです」