カフェ/三軒茶屋・駒沢・下北沢・荻窪のカフェ

日本茶喫茶・つきまさ…下北沢(2ページ目)

下北沢の老舗。昨年改装して広くなりましたが、落ち着いた空気は変わりません。煎茶、抹茶、くき茶、バター茶など日本茶の豊富なバリエーションを、選べるお茶うけとともにどうぞ。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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おこし、梅あられ、シガービスケット…どこか懐かしいお茶うけ

お茶を注文すると、スタッフが赤いお盆にのせて数種類のお茶うけを運んできてくれます。この中から好きなお茶うけを1品選べるのも、つきまさの人気の秘密。梅の花をかたどった小さなあられ、かりかりした「おこし」、可愛らしいシガービスケット、しそパンなど、どこか懐かしい匂いのするお菓子たち。何人かのスタッフが自由に好きなものを仕入れるので、不定期に変わるそうです。

夏の甘味の定番「ぷるぷる抹茶ゼリー」は、みごとなまでのぷるぷる感。こちらも開店当初から同じレシピ、同じぷるぷる感で作られているといいますから、ずいぶん先取りしていたものですね。

日本茶の華は1煎目


お茶には急須、湯ざまし、お湯を入れたポットが添えられます。1煎目はお店の人が淹れ、2煎目からはお客さまのペースでご自由にどうぞ、というスタイルです。

台湾で茶藝館めぐりをした経験のある方ならご想像いただけるかと思いますが、私はカフェでは日本茶よりもむしろ中国茶のほうが飲み慣れている感があって、2煎目からがお茶本来の味が花開く本番とばかりに、うっかり4煎でも5煎でも淹れてしまいそうになります。
けれども、繊細な日本茶が新鮮な香りとともにもっともおいしくいただけるのは1煎目。「番茶も出花」のたとえは真実。3煎目を過ぎると、おいしいお茶というよりは、香りのない、ただの「色つきのお湯」になってきます。

▼「おうちには急須がない」という子どもたちも。

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