私が訪れたとき、店内は1950年代に活躍したアメリカのプロダクトデザイナー、ラッセル・ライトのテーブルウェアのexhibitionを開催中。 会期中はカフェのお料理を盛りつける器もラッセルライトのディナーウェアに変わり、限定メニューも登場していました。
「今まで販売していたテーブルウエアと、実際の美味しい料理を結びつけ、衣食住を含めた空間を作れるのは嬉しいことです」と、青山のインテリアショップ勤務後、concrete craftの店長となった山田さん。
「食器は上にどんな料理をのせるかによって表情がまったく違ってきますから、料理と器がお互いにひきたてあうコーディネートをお楽しみいただけたらと思います。カフェから、テーブルウェアへの興味をひろげていただけたら嬉しいですね」
たとえばconcrete craftで定番として使われているのはオランダの女性デザイナー、ヘラ・ヨンゲリウスの白い皿(写真上右)。「お皿を完璧な円形には作らず、わざとほんのわずかな歪みを持たせているのです。一点ずつ歪み方が違うのですが、それが温かな魅力をもたらしているんですね」